【業界動向 / 新会社設立】

10月から電子認証書発行事業を開始

富士通など3社が電子認証の専門サービス会社を設立

■URL
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/news/1997/Sep/29.html(富士通)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9709/0929b.html(日立)

　富士通株式会社、株式会社日立製作所、日本電気株式会社の3社は共同で、電子認証の専門サービス会社「日本認証サービス株式会社」を設立し、10月1日から業務を開始すると発表した。資本金は4億7千万円で、上記3社のほか金融機関など46社が出資する。

　新会社の業務内容は、3社が共同開発した電子商取引共通プラットフォーム「SECE(Secure Electronic Commerce Environment)」に基づき、電子認証書の発行を行なうというもの。認証書発行に必要な本人認証や取引信用度などの審査は金融機関が担当し、新会社は認証書の発行・保管・管理を行なう。なお、発行・保管システム自体の運用は日立など3社が受け持ち、各施設間で相互バックアップを取ることにより安全性向上を図るとのこと。

　SECEは'96年7月から3社が共同で開発を進めているシステムで、SET（Secure Electronic Transaction）に準拠しつつ「ボーナス一括払い」「分割払い」など日本独特の支払方法に対応させたもの。'97年9月には初版の仕様を発表している(本誌'97年9月9日号参照)。

('97/9/29)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]

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