【新サービス】



家庭のテレビでインターネット接続が可能に

家庭向けインターネットサービスの「WebTV」が国内でサービス開始

■URL
http://webtv.co.jp/
http://www.sony.co.jp/CorporateCruise/News/9710/97-090.html

(C)1997 ウェブ・ティービー・ネットワークス株式会社 ウェブ・ティービー・ネットワークス株式会社は、専用のセットトップボックスに電話線とテレビをつないで家庭で簡単にインターネット接続できるサービス「WebTV」を12月1日から開始する。利用料金は月額2,000円(15時間を超えた場合1分5円)。また、専用セットトップボックスはソニー株式会社が11月20日から発売を開始する。

 WebTVは、一般のテレビでインターネットが利用できるほか、主な操作をリモコンでできるようになっている。また、電子メールアドレスを6人分まで設定できるなど家庭向けのインターネット接続サービスだ。接続の際のアクセスポイントは、「InfoWeb」「InfoSphere」「SANNET」「テレウェイシリウス」など既存のプロバイダーが持つ、日本全国400ヵ所以上のアクセスポイントを利用できる。専用セットトップボックスに電話線とテレビをつなぎ、設定画面で居住地域を入力するだけで最寄りのアクセスポイントへ接続するという仕掛けだ。なお、アクセスポイントからはWebTV専用のサーバーへ接続するので、各プロバイダーと契約する必要はない。

 また、専用のホームページを開設し、テレビ画面用にデザインやレイアウトを変更したコンテンツを用意する。現在専用コンテンツを提供することを明らかにしているのは、株式会社リクルートの「あちゃらNAVI」、富士通株式会社の「InterTV」、株式会社デジタルガレージの「Infoseek Japan」など。
 



 専用セットトップボックスは、ソニー株式会社が「INT-WJ200」を11月20日から発売する。価格は45,000円。INT-WJ200

 「INT-WJ200」は、WebTV社が発表したセットトップボックスの技術仕様に準じて作成されたもの。ハードウェア的には、167MHz64ビットMIPS CPU、8MBメモリ、1.1GBハードディスク内蔵となっている。また、モデムは33.6Kbpsのものが内蔵されているが、将来はK56flexに対応させるとのこと。ブラウザーはWebTV独自のものを使用しており、HTML3.2対応でSSL、JavaScriptに対応するほか、「Macromedia Flash」「RealAudio」などの再生も可能と、通常使うフルスペックの仕様になっている。なお、ブラウザーのバージョンアップもサーバーからダウンロードすることによってできる。リモコンが付属しているが、ワイヤレスキーボード(価格11,000円)も用意されている。


 WebTVは、米国では米WebTV Networks社によって'96年9月からサービスが開始されている。専用セットトップボックスは、米Sony Electronics社、Philips Consumer Electronics社の2社が製造しているが、日本ではソニー以外の企業はまだ未定とのこと。また、国内でサービスを提供するウェブ・ティービー・ネットワークスは米国法人の100%子会社で、当初、WebTV Networks社と合弁会社を設立し国内でサービスを提供すると発表していた(本誌'96年12月18日号参照)富士通株式会社は資本参加していない。なお、ウェブ・ティービー・ネットワークスの代表取締役はマイクロソフト株式会社の会長古川享氏が務めている。

◎問い合わせ先
ウェブ・ティービー・ネットワークス株式会社
WebTVファックスサービス(音声案内)
TEL 03-5972-5036

('97/10/2)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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