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日立が地方銀行15行とインターネットバンキングの実証実験を開始

■URL
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9710/1002a.html
http://community.netspace.or.jp/(日立製作所のバーチャルモール)

 日立製作所は、千葉銀行、横浜銀行ら地方銀行15行と共同で、インターネットを利用したオンラインバンキングの実験を10月20日より開始すると発表した。

 この実験は、消費者が振り込みを行なったり、買い物をする際の個人認証や決済について、'98年9月まで約1年間をかけて研究しようというものだ。実験システムには、日立製作所と富士銀行が共同開発した銀行決済プロトコル「e-debit」を採用している。

 実験は、3つのステップに分けて行なわれる。まずは、富士通らが先日設立した日本認証サービス株式会社(本誌9月30日号参照)を利用して、認証書の発行に関する銀行内の手続きや契約者との約款などの責務分担などを行なう「バーチャルモール認証書発行システム・手続きの検証」を開始する。続いて、'98年1月より「資金移動システムの検証」を行ない、'98年4月より、バーチャルモールで買い物をした代金を、あらかじめ指定した預金口座から店主側の口座に自動入金する「購買連動決済システムの検証」開始する。どの実験も、'98年9月まで続けられる。

 この実験には日立製作所が運営するバーチャルモール「Netspace Community」を使用する。現在のところ、参加者は関係者のみの予定だ。また、大日本印刷株式会社が運営する「イーシーギャラクシー」を利用し、複数のバーチャルモールと銀行間の相互接続による運営上の問題抽出なども行ないたいとしている。

('97/10/6)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp