【イベント】



街角ISDN端末に注目が集まる

NTTグループの総合展示会「Multimedia World'97」開催

■URL
http://omiage.ntt-ad.co.jp/MMWorld97/guide/

 NTTグループの総合展示会「Multimedia World'97」が、東京国際フォーラムにて開催されている。展示会は主に企業・法人を対象に、NTTグループの最新技術やサービスを紹介するというもので、従来「NTTコレクション」の名称で開催されていたもの。会期は10月8日、9日の2日間。

 展示会場は、「Global Total Solutions」「Business Solutions」など4つのゾーンで構成されている。各ゾーンでは、NTTグループと各パートナー会社による「マピオン」、「インターネットタウンページ」などのおなじみのコンテンツのほか、ISDNターミナルアダプタ「MN128シリーズ」などのハード製品からマルチメディアインテリジェントビル構築システムまで幅広く展示された。



 会場で注目を集めていたのは、参考出展として展示されている開始前の新サービスだ。その中から主なものを紹介したい。なお、いずれも具体的なサービス開始時期や料金等は未定。


「ISDNステーション ComBase(仮称)」

 会場で最も注目を集めていたのが、街角マルチメディアキオスク「ISDNステーション ComBase(仮称)」。これはISDN対応のネットワーク情報端末で、通常の公衆電話としての機能はもちろん、ディスプレイで自分宛に来た電子メールを読むことができる。また、いくつか用意された定型文でメールを返信することも可能だ。ICカード読み取り装置がついており、IDやプロバイダーへの接続情報などが入力されたICカードを差し込めば簡単にメールを読むことができるというしくみで、ICカードはNTTの家庭用インターネット端末「カードでね!」と同様のものが使用される。ほかには赤外線通信規格「IrDA」や静止画像赤外線転送規格「IrTran-P」に準拠した受光部を持っており、同規格の携帯情報端末やデジタルカメラからのデータ転送が可能だ。なお、ComBaseは、10円と100円硬貨専用の端末で、テレホンカードなどの利用はできないなど、従来からある「ピンク電話」同様の位置付けとなっており、使用料を設置者が徴収できるなど、主に喫茶店や企業ビルのロビーなどでの利用が考えられる。NTTによると、来春には製品化する予定とのこと。

「Channel Builder」
 プッシュ型インターネットサービスの構築支援サービス。具体的には、WWWブラウザー「Internet Explorer 4.0」によるプッシュ配信システム「Active Channel」用のコンテンツ作成からシステム構築を支援するというもので、DHTMLの作成ガイドやネットワーク技術の情報を提供する。

「WWW Watching System<4WS>(仮称)」
 パーソナライズ機能と自動巡回機能を持つプロクシーサーバーシステム。ユーザーごとのプロファイルに応じて特定のWWWサイトを巡回し、サーバーに蓄積するというもの。収集した情報については、電子メールで通知するほか、専用のクライアントソフトに配信してユーザーに知らせる。また、この4WSシステムを利用して、収集したWWW情報をユーザーの専用ページに掲載する「Active Agent Assistサービス」も展示された。


 展示会では、ほかにOCNサービスやテレビ会議システム「Phoenix」、イントラネット構築システムなどNTTが提供する主なサービスを見ることができる。なお、この展示会は企業を対象とした商談の場としての性格もあるので、入場できるのは招待券を持っている人のみとなっている。
 
('97/10/8)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp