【新製品】


同社のコンセプト「Universal Media initiative」に基づく第1弾ソフト

米Macromedia社がWWWブラウザーに応じてコンテンツを最適化するツールなどを発表

■URL
http://www.macromedia.com/macromedia/pr/1997/java_universal.html
http://www.macromedia.com/software/flash/ (ダウンロード)

 米Macromedia社は、Flashのコンテンツを再生するJavaアプレット「Flash Player Java Edition」とWWWブラウザーに応じてコンテンツを最適化するツール「Flash Aftershock utility」の2ソフトを発表した。両ソフトとも上記URLでベータ版がダウンロード可能だ。

 「Flash Player Java Edition」は、同社のアニメーション作成ツール「Flash」で作成したコンテンツを再生するJavaアプレット。ストリーミングの音声再生ができないなどといったいくつかの制限はあるが、これによりJavaに対応したWWWブラウザーならプラグインソフトがなくてもFlashムービーが再生できる。

 「Flash Aftershock utility」は、コンテンツ制作者向けのツールで、マルチメディアオーサリングツール「Director」やFlashで作成したコンテンツの表示方法を、WWWブラウザーの環境に合わせて最適化するというもの。プラグインソフトの入っていないブラウザーではJavaアプレットで再生、Javaに対応していないブラウザーではGIFイメージで再生させるといった設定を手軽に行なうことができる。
 これらのプラグイン等を使うようにするには、制作者側は従来「embed」や「object」などのタグを書き込みパラメータを設定していたが、Flash Aftershock utilityではGUIインターフェイス上でパラメータなどの設定ができる。また、設定した内容は自動的にHTMLに埋め込まれるのでコンテンツ作成者は作業を軽減できる。

 これらのソフトは、米国で開催されている「1997 Macromedia International User Conference and Exhibition」で発表された、同社の製品で作成したコンテンツをあらゆる環境で提供できるようにしようというコンセプト「Universal Media initiative」に基づいて開発されたもの。同社では「これらのツールによりDirector、Flashによるコンテンツはより多くのユーザーに見てもらうことができるだろう」としている。なお、日本法人のマクロメディア株式会社によると、日本語版の開発については未定とのこと。

('97/10/9)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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