【集中企画】


Mac OS 8のコンテクストメニューを活用するためのソフト

 9月26日、日本でもMac OS 8が発売された。Mac OS 8では様々な新機能が注目されているが、その中で隠れた目玉ともいえるのが「コンテクストメニュー」だ。これは、Controlキーを押しながらマウスのボタンを押すことによって、その場に応じてポップアップメニューが表示され、いろいろな操作が可能になるというものだ。今回は、このコンテクストメニューの機能を活かしたオンラインソフトを紹介したい。

 なお、評者のおすすめにはをつけた。

注意:
ここで紹介するプラグインはMac OS 8日本語版の基本的な環境で動作確認を行なった。ただし、各プラグインを同時にインストールしたときの相性や、日本語アプリケーションとの相性などについては未確認であることを御了承いただきたい。

●コンテクストメニューの機能を活かすオンラインソフト

CMTools 3.0 [フリーソフトウェア]
http://plaza.v-wave.com/aaaj/CMT.html
 ポップアップメニューからアプリケーションを起動したり、ファイルやフォルダーを開いたりできる。また、ファイルのロック、アンロック、コピー、移動などのファイル管理もできる。

PowerMenu 2.0.1 [シェアウエア $15(英語版) / ¥1,800(日本語版)]
http://www.kagi.com/authors/marka/pm.html (英語版)
http://www.bridge1.com/powermenu.html (日本語版)
 前述のCMToolsと同じようにファイルを開いたり管理したりできる。CMToolsとの違いはバックグラウンドで起動中のアプリケーションのファイルを開けられる点と、System 7上でも動作する点だ。

FinderPop 1.5f5 [フリーソフトウェア]
http://www.geocities.com/SiliconValley/Bay/2573/
 Controlキーを押さなくてもマウスボタンを押したままにすることでコンテクストメニューをポップアップさせる。また、メニューのフォント種類サイズをカスタマイズできるので、日本語のファイル名でも文字化けしない。

Gather Items CMM 1.0 [フリーソフトウェア]
http://www.macintosh.ru/download/GatherItemsCMM/
 一つのフォルダーを作成して、セレクトしたファイルをそこに自動的に移動する。多数のデータファイルを一ケ所にまとめたいときに便利だ。

Acme CMM Widgets 1.1 [フリーソフトウェア]
http://www.acmetech.com/cmm.html
 クリップボードを利用した便利な3つのプラグインのセット。デスクトップ上の色を16進値に変換してクリップボードに書き込むColorFinder、GIFファイルの大きさのタグを自動的にクリップボードに書き込むImage Size、そしてクリッピングファイルをデスクトップに作るClipboard to Clippingからなる。Mac OS 8日本語版で試したところ、「コンテクストメニュー機能拡張」と同じと思われる「Contextual Menu Extension」が勝手に作られたが、実害はなかった。

Internet Address Detectors
http://www.macos.apple.com/macos8/iad/
 ファイル上で指定したURLに、Netscape NavigatorやCyberdogなどを起動して接続したり、Bookmarkに取り込んだりできる、Apple純正のコンテクストメニュー・プラグイン。

■IADD
http://www.luminet.net/~dmoe/iadd.sit.hqx
 好きなアプリケーションについて、上のInternet Address Detectors(IAD)をオフにできる。これによってアプリケーションとIAD間の衝突を回避できる。

■Pooh's CMM Plugin [シェアウェア(メールウェア)]
http://www2.gol.com/users/tomohiko/software_guide/PoohCMMPlugin.html
 ファイル操作やテキスト処理を行なう5つのプラグインからなるコンテクストメニュー・プラグイン。ファイル名を日付にしたり、テキストを印刷したり、テキスト上のURL情報をもとにヘルパーを起動したりできる。

■Look Mom, No Hands! [シェアウエア $9]
http://www.ToolsAndToys.com/
 Controlキーを押さなくてもマウスボタンを押したままにすることでコンテクストメニューをポップアップさせるツール。ただし、前述のFinderPopをインストールしてあるならばこれは必要ない。

■Path CMM Plugin [シェアウエア $1]
http://www.monmouth.com/~ttempel/macs/pieces/path.html
 ローカルファイルのパス名をクリップボードに書き込む。

■URL CMM Plugin [シェアウエア $1]
http://www.monmouth.com/~ttempel/macs/pieces/url.html
 ローカルファイルのURLをクリップボードに書き込む。

■Process Menu CMM Plugin 1.0 [シェアウエア $1]
http://www.monmouth.com/~ttempel/macs/pieces/processmenu.html
 アプリケーションの切り替えをメニューバーに戻らずに行なえる。

■Open With Process 1.0 [シェアウエア $1]
http://www.monmouth.com/~ttempel/macs/pieces/openwithprocess.html
 Mac OS Easy Openのように、元のアプリケーション以外で作成されたファイルをあけることができる。

■Delete Files Now 1.0 [フリーソフトウェア]
http://www.poppybank.com/CMM/CMMPlugins.html
 複数のファイルを瞬時に削除する。ゴミ箱への移動を自動化するのとは違うので使う際には注意が必要だ。

■StuffItCMPlugin v0.1b7r2 [フリーソフトウェア]
http://www.interdesign.ca/cmcentral/cms/StuffItCMPlugin0.1b7r2.sit.hqx
 AladdinのStuffIt Engineをファインダーから直接操作可能にする。StuffItExpanderなどに含まれるStuffIt Engineを別途入手する必要がある。

●その他

■コンテクストメニュー
http://macos.apple.co.jp/macos/macos8/overview/context.html
 Apple Japanによるこのページでは、コンテクストメニューをアニメーションつきで解説している。コンテクストメニューについてはまずここを読もう。

■CM Centralのページ
http://www.interdesign.ca/cmcentral/software/index.html
 各種コンテクストメニューのプラグイン・モジュールがダウンロードできる。

■Important New Information
http://macos.apple.com/macos/latebreak/new_information.html
 米AppleによるMac OS最新情報ページ。この中で、コンテクストメニューからファイルをコピーしようとするとシステムがフリーズするという症状が報告されている。

('97/10/13)

[Reported by yuy@nets.ne.jp / hase@cyberdude.com / Hiroyuki Et-OH / 勤苦今愚(KingKong) / akaike@tym.fitweb.or.jp / t-masuda@city.fujisawa.kanagawa.jp / masaka@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp