【新製品】



モールの構築から決済機関とのネットワークまで統合してサービス提供

日本IBMがSETに対応したEC関連製品群「CommercePOINTファミリー」を発表

■URL
http://www.ibm.co.jp/Products/news/971013/index.html

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、クレジット決済の業界標準「SET(Secure Electronic Transaction)」に対応した電子商取引用の製品群「CommercePOINTファミリー」を発表した。

 CommercePOINTファミリーは、インターネット上の仮想店舗の構築から運用、認証や決済機関とのネットワーク結合までをカバーする製品で構成されている。日本IBMでは、製品の販売のほか、同製品群を中心にサイトの構築/運用の代行サービスや決済などバックエンドの部分だけを提供するサービスなどを総合して「IBM EC総合サービス」として提供していく。
 
 CommercePOINTファミリーとして発表された主な製品は次の通り。

製品名
価格
発売時期
内容
「Net.Commerce V2」
70万8千円(基本ライセンス)
'97年10月17日
インターネット上の仮想商店構築用のパッケージソフト。電子カタログの作成/管理機能や掲載商品の検索機能などを備えている。AIXとWindows NTに対応
「Net.Commerce 基本パック J2」
78万円
''97年11月20日(Windows NT版)、
'97年12月19日(AIX版)
Net.Commerce V2に拡張機能を持たせたパッケージ。サンプルストアや売上/商品在庫などの各種レポート機能を付加
「Net.Commerce 拡張パック J2」
198万円
'97年11月20日(Windows NT版)'97年12月19日(AIX版)

Net.Commerce V2に拡張機能を持たせたパッケージ。基本パックにFAX受注確認書/通知送付機能を付加
「IBM CommercePOINT eTill」
71万4千円
'98年1月末(英語版)
'98年3月末(日本語版)
SETに対応した仮想商店側の決済システム構築用ソフト。AIXとWindows NTに対応
「IBM Registry for SET」

1,897万5千円(証明書発行数25万以下の場合)
'98年1月16日(英語版)
'98年3月16日(日本語版)
SETに対応した認証局(CA)を構築するためのソフト。AIX対応で、ユーザーインターフェイス部分はWindows 95/NTでも稼働する。


 なお、「IBM EC総合サービス」としては、顧客の独自ドメインのモールを構築するサービスや、同社が運営するモール「Fiesta」ドメイン内でショップを構築するサービスなどが予定されている。また、共通のプラットフォームを複数のモールで共有する「モールパイプライン構想」をあげており、第一弾として「Fiesta」と大日本印刷株式会社が運営するモール「Media Galaxy」間で、検索機能の共通化、課金/決済システムの共通化などを図ることが発表された。

 なお、米IBM社では、'97年7月にアクセス数の減少から同社の運営する仮想モール「World Avenue」を閉鎖し、仮想商店街の開設/運営の支援へと方向を転換したが、日本IBMでは「Fiesta」好調につき、自社でモールを運営しつつ、電子商取引のインフラ作りにも力を入れていくとのことだ。
 
('97/10/13)
[Reported by okiyama@impress.co.jp / tatekawa@planet.club.or.jp]



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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp