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国際デジタル通信(IDC)は、ワシントンにある国際衛星通信機構と協力し、国際インターネット回線にインテルサット衛星を利用して、45Mbpsの伝送実験に成功したと発表した。これまで、衛星を利用したインターネット回線は、2Mbps程度にとどまっており、インテルサットを利用した45Mbpsの実験に成功したのはこれが初めて。
発信には海底ケーブル、着信には衛星を利用する。独自のルーティング技術により、衛星固有の伝送遅延の影響を押さえながら大容量の回線を効率的に伝送でき、コストは、海底ケーブルを双方向使用する場合に比べて、1/4程度で済むとのこと。
今回は、IDCインターネット国際ゲートウェイサービスの設備が設置されている横浜国際通信センターと、千葉地球局を結んだ実験システムを構築して実験を行なった。システムの機能や安定性が十分であるといった結果が得られたため、商用化を検討する。
現在、日本からの発着量と日本への着信量の比率は異なっており、日米間のトラフィックは、日本発1に対して日本着は4の割合という。このような背景から、米国発日本着の片方向のサービスを検討しており、今回の実験となった。商用化の具体的なスケジュールは未定とのことだ。
('97/10/13)
[Reported by junko@impress.co.jp]