【新製品情報】
■URL
http://www.lanworld.co.jp/
LAN用アプリケーションソフトウェアの開発などを行なっている株式会社ランワールドは、上智大学の加藤誠巳教授らが開発した経路探索システムをベースに、インターネットと連動した電車や飛行機などの経路探索ができるソフト「トラベルナビゲータ」を開発したと発表した。加藤教授は、「駅すぱーと」のベースとなっている探索システムを開発した、カーナビや経路探索の権威。
同ソフトをカシオのPDA「カシオペア」にバンドルし、11月より出荷する予定だ。Windows 95用の評価版も、11月をめどにホームページで配布する。正式版のダウンロード販売も行なうが、価格などは未定。
同ソフトウェアは、国内の経路検索ができるだけでなく、検索結果を各ホームページなどにリンクさせて、航空や列車、宿などの予約機能を付加したもの。現在予約が行なえるのは、日本エアシステム(JAS)のみだが、近いうちにJRの列車予約システム「Cyber Startion」や日立造船情報システムのホテル予約システム「ホテルの窓口」、日本交通公社などと連動したいとしている。
「駅すぱーと」も含め、従来の経路探索ソフトは、移動時間を平均して検索した後、時刻表をあてはめる形式のものがほとんどという。それに対して、この製品では、時刻表から検索ができるのが特徴。これまでは、どの時間でも平均的に早い一定のルートしか出てこなかったが、出発時間や到着したい時間に合わせて検索すると、その時間帯に合った最短ルートが出てくるというものだ。しかも、他の経路探索ソフトに比べて、検索はかなり速いという。時刻表の改定などに合わせ、年4~6回のアップデートを予定。ニフティサーブやベネフィットオンラインなどで、ダウンロード販売を行なう。
また、12月をめどに、法人向けのWindows NT版と、業者向けのIIS版の評価版も出荷する。IIS版では、Web構築・管理ソフトMicrosoft Site Serveと併用することにより、ルート検索・案内をした後に、予約や即時決済も可能になる。Windows 95版などと同様に、価格は未定だ。
('97/10/14)
[Reported by junko@impress.co.jp]