【電子商取引】


日本IBMと地方銀行19行がEC実験を開始

■URL
http://www.ibmlink.japan.ibm.co.jp/cgi-bin/search.pres?cmd=BRWS&hdoc=PRES0937

 日本アイ・ビー・エムは、青森銀行、足利銀行ら地方銀行19行と共同で、電子商取引の実験を10月20日より開始すると発表した。

 この実験は、同社のEC製品群「IBM CommercePOINTファミリー」を使用したもので、各地方銀行に口座を持つモニターが、この実験のために開設するショッピングモール「諸国漫遊」での商品購入の決済を、口座振替により行なうというもの。モニターは各行の行員約3,000人を対象に、'98年3月まで行なわれる。諸国漫遊モールでは全国38店舗、地域特産物など約800品目からなる予定。

 実験は当初、口座引き落としのみだが、クレジットカード決済や電子マネーなどの実験も検討するとしている。

 同様の実験としては、銀行取引プロトコルのSECE仕様を使った日立製作所と地方銀行15行で行なわれる実験(本誌'97年10月7日号参照)がある。今回のIBMらの実験で使用されるIBM CommercePOINTファミリーはSET1.0に準拠したもので、SECEには対応していない。既にSECE仕様を用いた電子決済方法に都市銀行も共通化させる(本誌'97年9月30日号参照)動きもあり、この市場での標準化争いは必死だ。同社では「SECEは日本独自の仕様であり、現在のところSECE仕様は検討しておらず、SET1.0準拠の製品を進めていく」としている。

('97/10/15)

[Reported by kikuchi@impress.co.jp/tatekawa@planet.club.or.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp