【ソフトウェア】

米国著作権団体がネット上の音楽使用を監視するソフトを開発

■URL
http://bmi.com/reading/news/musicbot.html

 米国で約20万の作曲家や音楽会社を代表し、音楽の不正使用を監視している団体BMIはインターネット上の音楽使用を監視するソフト「MusicBot」を開発したと発表した。

 MusicBotは、ホームページを自動巡回し、WAVやMIDIなどオーディオファイルを使用しているサイトを見つけ、データベース化するもの。BMIではこれをもとに、サイトを調べ、著作権違反に該当する場合はライセンス料を請求することを検討している。

 BMIでは任意の130万ページについて、テスト運用したところ、約2%の2万6,000ページで音楽データを使用していたとしている。もちろん、このうちすべてが著作権違反に該当するわけではない。

 日本では、日本音楽著作権協会(JASRAC)などが、通信カラオケやパソコン通信、インターネット等、通信ネットワークを使って音楽を利用する場合の著作権等について検討している。そのうち通信カラオケを利用した著作権問題では9月29日、ライセンス料の支払規定について合意に達したが、パソコン通信やインターネットでの音楽使用については協議中とのことで、現在、ネットワーク音楽著作権連絡協議会(本誌'97年9月5日号参照)などと検討している。

 MusicBotが正式運用されれば、当然、日本も対象となると思われる。日本でのネット上の著作権問題でも、早急なルール作りが待たれる。

('97/10/20)

[Reported by kikuchi@impress.co.jp/tatekawa@planet.club.or.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp