■URL
http://www.asahi.com/politics/enquete.html
朝日新聞社は、ニュースサイト「asahi.com」で実施した国会議員のインターネット利用についてのアンケート結果を発表した。アンケートは、在籍する全国会議員(定数=衆院500、参院=250)を対象に'97年9月6日~30日にかけて行なわれたもの。有効回答数は150で回答率は19.9%。
結果によると、インターネットを利用している国会議員は回答のあった150人中51.3%の77人。そのうち自分のホームページを開設している人が46人、電子メールを使っている人が62人となっている。年齢層は、若いほど利用している人の割合が高くなっており、30代で19人中16人、40代で34人中22人が「事務所や自宅でインターネットを利用している」と回答している。また、インターネットの規制の問題に関して、熱心な回答が数多く寄せられたとのこと。
国会議員のインターネット活用に関する動向としては、公職選挙法の一部を改正し、選挙運動期間中にホームページや電子メールで有権者への投票の呼びかけを可能にする法律案の成立を目指す「インターネット政治研究会」が'97年5月に発足するなど、党や議員個人の活動内容の掲載といった単に広報的な使い方に留まらないインターネットの活用が進められつつある。また、最近では自由民主党が「インターネットフェア」を開催したり、新党さきがけがインターネット専用のオンライン決済サービスを利用して党宛個人寄付の受付を開始するなど(本誌'97年8月7日号参照)、インターネットの利用に積極的な政党も見られるようになってきている。国会内のLAN環境の整備とともに、今後、国会議員によるインターネットの活用はますます広がっていきそうだ。
('97/10/21)
[Reported by okiyama@impress.co.jp / nohtomi@pis.bekkoame.or.jp / 金丸雄一]