NTTデータ通信株式会社は、同社が運営する日本最大のオンライン・トランザクションサービス「CAFIS(Credit
And Finance Information System) 」がSET Ver 1.0に対応し、12月15日より試行運営を開始すると発表した。試行運営でサービスの技術や運用などの検証を行なった後、来年度第1四半期をめどに商用化する方針。
NTTデータでは、昨年10月からクレジットカード会社など21社と「CAFISへのSET適用に関する検討会」を発足しており、仕様や運営方針の検討を行なってきた。今回の試行運営には、加盟店としてシティ出版、ベクター、カード会社としてディーシーカードなど7社が参加をする予定。また、同社が運営するバーチャルモール「まちこ」とも接続するという。
「CAFIS」は、クレジットカードの与信限度額、無効カードのチェックをはじめ、売り上げデータの中継や、代行売上処理などを24時間提供するシステム。クレジット決済のほか、銀行POSや企業内CDサービスなどの資金移動情報などのトランザクションサービスなども行なう。今回発表された試行運用では、加盟店からSET手順で伝送されたデータを、CAFISセンター内でCAFIS手順用のデータに変換して、カード会社に伝送する。そのため、カード会社は、既存のシステムを活用してSETの取引が行なえるというものだ。ボーナスや分割払いなどのJPO(Japan Payment Option)にも、規定され次第対応する。
CAFISペイメント・ゲートウェイには、日本アイ・ビー・エム株式会社の「Commerce
POINT Gateway」を使用。加盟店やカード会員向けソフトについては、これからこの実験で検証する。なお、検証する製品は、「Commerce
POINT eTill」、イントラネットシステムの「aithean NetPay Merchant」などで、他製品についても、順次接続試験を実施するとのことだ。
参照URL
■3次元仮想空間を使ったバーチャルモール「まちこ」
http://www.machiko.or.jp/
■SETに対応したEC関連製品群Commerce POINTファミリー
http://www.ibm.co.jp/Products/news/971013/index.html
('97/10/30)
[Reported by junko@impress.co.jp]