【イチオシ】

第61回レポーター: Tatekawa氏

NASAの最新情報はここでチェック!「today@nasa.gov」

■URL
http://www.nasa.gov/today/index.html

 今年は、NASAが太陽系探査などで大きな計画を次々と実行した。例えば、火星の地表の様子をほぼリアルタイムで伝えた「Mars Pathfinder」や、周囲から気候や地形を調査し報告していく「Mars Grobal Surveyor」、さらに土星に向けて「Cassini」という探査機が打ち上げられた。これらの探査機のほかにも、NASAの宇宙開発計画は様々な成果をあげてきている。

 そんなNASAの成果をいち早く知ることができるのが、「today@nasa.gov」だ。ここでは、NASAの様々な部門別に達成された成果や主な活動を日付け順に紹介している。大きなニュースは上の方に写真入りで概要も紹介され、その他のニュースは下の方にタイトルだけ紹介されるというスタイルだ。これらのニュースは、タイトルなどをクリックすればテキストだけの発表資料をとりだすことができ、そこから関連部門のページへのリンクが張られている。つまりここを見れば、現在活動中の計画の公式ページに簡単にたどり着くことができるというわけだ。例えば、火星の探査に興味があるなら、火星のニュースの所を見れば、公式ページに書かれている活動の詳しい情報を引き出すことができる。

 ただ、today@nasa.govは写真と解説が充実しているが、英語の説明では読むのはそれなりに大変。だから、画像だけ欲しいという場合は、ここからリンクが張られているNASA Image eXchange(NIX)を用いるのがいい。キーワードを入力すれば、関連する画像を表示してくれるサーチエンジンが用意されている。

 NASAのトップページを見ると、以前はtoday@nasa.govが非常に混んでいると書かれていた。だが、私の記憶では接続できなかったという経験は一度しかない。それは、Mars Pathfinderからの画像が送られてきて、まさに天文学的なアクセス数を記録したあの時である。Mars Pathfinderのページは世界中にミラーサイトが用意されたが、こちらのアクセスも急増することには気付かなかったらしい。

 また、NASAのニュースを見ていると、太陽系や星、宇宙の果ての話題ばかりではなく、地球に関するものも意外に多いことに気が付く。多くの人工衛星により地球は様々な視点で探査されている。夏になれば南極に巨大なオゾンホールが発生することや、海流の温度変化により異常気象が起きることまで、観測結果の画像により示されている。かつてガガーリンが「地球は青かった」という名言を残しているが、現在の地球の画像に直面すると、そうした環境問題についても考えさせられる。

■参考URL
http://nix.nasa.gov/ (NASA Image eXchange)

('97/11/11)

[Reported by tatekawa@planet.club.or.jp]


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