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郵政省が大宮でICカードを使った電子財布の実験を実施

 郵政省は、大宮市内およびJR大宮駅周辺を対象に、ICカードを使った電子財布の実験を行なうと発表した。このカードは、郵便貯金磁気カードに提供している、通常預金の預け入れや払い戻し、残高照会などのサービスに加え、新たに「電子財布」の機能を盛り込んだもの。'98年2月より、JR大宮駅やスーパー、コンビニなど87店舗で利用できる予定。電子財布を利用するには、ATMなどを利用して、あらかじめ貯金口座の一部を電子財布用に「賃金保留」しておく。ユーザーが利用すると、その賃金保留された分から差し引かれるしくみ。保留額は最高5万円までで、口座に残高がないと利用できない。

 まずは12月中旬よりポスターやダイレクトメールなどで告知を行ない、'98年1月5日より大宮市内を中心とした郵便局47局で申し込みを受けつける。発行枚数は、7万枚を予定。

 また、別途約1,000人程度のモニターを募集し、電話器と接続して保留額のチャージが家庭で行なえる専用の移替端末機も配布する。ただし、振替など保留額のチャージ以外の機能には対応しない。

 なお、利用状況などについては、必要に応じて公表していきたいとのことだ。

('97/12/2)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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