【業界動向】

「個人情報の収集には本人の同意が必要」などの新項目が加わる

電子ネットワーク協議会が個人情報保護に関するガイドラインを改定

■URL
http://www.nmda.or.jp/enc/privacy-rev.html

 プロバイダーやパソコンメーカーなどで組織する電子ネットワーク協議会は、ネットワーク運営者などを対象に個人情報の適正な管理・保護を定めた「個人情報保護に関するガイドライン」を改定した。旧ガイドラインは'94年2月に定められたもの。

 今回の改定では、人種や信教などの個人情報の収集を禁ずる「特定の機微な個人情報の収集の禁止」、個人情報の第三者への提供について本人が拒否権を持つ「自己情報の利用の拒否」などの項目が加えられた。また、「個人情報の収集手段」の項目では、個人情報の収集は本人の同意を得た上で行なわれることを明確化した。同協議会では、「Cookie」を利用した情報収集を例にあげ、その場合「この後のページにはCookieによりXXの情報を○○のため△△の期間、収集いたします」といったメッセージを利用者に知らせるような配慮が「望ましい」としている。

 また、ガイドラインの適用対象者として、従来の電子ネットワーク運営者・主催者のほかに「電子モール、電子メールサーバー、電子掲示板、電子会議等を主催しサービスを提供する者」が加えられた。

 旧ガイドラインでは、パソコン通信を中心とするクローズドな電子ネットワークを主な対象としていた。同協議会では、その後のインターネットの普及やそれに伴う個人情報の保護への関心の高まりを受け、項目の追加、対象者の拡大などガイドラインの改定にあたった。

('97/12/3)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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