【ニュース/電子商取引】

JCBが、SET1.0に対応したショッピングモールを12月中に開設

■URL
http://www.jcb.co.jp/j-mall/index.html
http://www.j-mall.ne.jp/(12月中開設予定)

 株式会社ジェーシービーは、12月中にもクレジットカード決済プロトコルSET1.0に対応したショッピングモール「J-Mall」を開設することを明らかにした。同社が参加している通産省の電子商取引の実証実験で得たノウハウや、通信販売、ダイレクトマーケティングの豊富な経験を活かしたものにするという。

 サービス開始当初は、JCBカードのみの対応で、現在使っているJCBカードをそのまま利用できる。やがてはVISAなど他のカード会社にも対応する考えで、来年度中には電子マネーにも対応したいとしている。なお、J-MAllの認証局には、サイバートラストのサービスを利用。野村総合研究所がショッピングモールの開発や運営を行ない、ペイメントゲートウェー構築を富士通が担当。また、マイクロソフトと総合提携するなど、大手が名を連ねたショッピングモールだ。

 J-Mallを利用するには、SET1.0に対応した「vWALLET」と呼ばれるSET取引用のソフトウェアを利用して「電子証明書」の取得をJCBに申請する。「vWALLET」は、米VeriFone社が開発したWWWブラウザー用ヘルプアプリケーションで、買物の記録を保管するなど、電子財布の役割を持つ。なお、「vWALLET」が入ったCD-ROMは、近日中にホームページから申し込めるようにして、無償で配布する。J-Mallでショッピングをする際には、この電子証明書を使用して、「会員」と「加盟店」の本人確認を行なうため、安全な取引ができるしくみだ。

 JCBでは、「JCBのカード会員は現在3,560万人いるが、700万人といわれるインターネットユーザーとは顧客が重ならない」という。また、モールの出店費用は明らかにしていないが、「モール出店費用の価格破壊を行なう」としており、新たな加盟店と会員獲得の意気込みをみせている。

('97/12/4)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp