【業界動向】

Sun、WWWブラウザーを最新のJavaに対応させる「Java Activator」を発表

■URL
http://java.sun.com/pr/1997/dec/pr971210-03.html
http://java.sun.com/products/activator/

 米Sun Microsystems社は10日、WWWブラウザーを最新のJavaに対応させるソフトウエア「Java Activator」を発表した。同社の開発者向けサイト「Java Developer Connection」で、Windows 95/NT用のearly access版が公開されている。

 「Java Activator」は、WWWブラウザーに標準で搭載されているJava VMを置き換えることなく最新のJava実行環境をWWWブラウザーに提供するもので、今回リリースされたInternet Explorer対応版(3.02以降)では、米Microsoft社の技術であるActiveXおよびCOMを利用して実現されている。来年初めにリリースされるバージョンではNetscape Navigator3.0以降もサポートされる予定で、Netscapeの場合はプラグインという形で機能が提供される。

 Activatorは、<APPLET>タグの代わりに<OBJECT>タグまたは<EMBED>タグで指定されたアプレットに対して動作する。ActiveX版では、最新のJava VMが搭載されていない場合、Sunのサイトから最新のJava VMを自動的にダウンロードしてインストールする。そのため、Javaアプレットの開発者は、WWWブラウザーに搭載されているJavaのバージョンを気にすることなく、最新仕様で開発できる。

 また、<APPLET>タグを使って作成された従来のページのタグを書き換えるツール「Java Activator HTML Convertor」のearly access版(Windows、Solaris対応)も公開されている。

 これまで、SunがIE4.0のJava非互換性について法的手段で訴えたり、NetscapeがCommunicatorのJava互換ロゴを外すなど、WWWブラウザーにおけるJava互換性の維持は難航していた。今回、Sun自らがこれらの問題を解決する糸口を提供したことになる。

('97/12/11)

[Reported by kono@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp