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NTTが「本当の」プッシュ型情報配信システムを開発

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http://www.nttinfo.ntt.co.jp/dlij/NR_J/9712/971215b.html

 NTTは、インターネットなどの通信回線を利用して、ニュースなどの情報を多数の利用者にリアルタイムで配信するプッシュ型情報配信システム「Real Push Network」を開発したと発表した。NTTが'95年に開発した「高信頼マルチキャストプロトコル」を利用しているのが特徴。

 これまでにも、「プッシュ型」と呼ばれる配信システムには、PointCast社の「ポイントキャスト」やNetscape社の「Netcaster」、Microsoft社の「Active Channel」などがあるが、これらは正確にはクライアント側からサーバー側へ定期的に情報を引き出しに行く「プル型」である。そのため、ホスト側の端末やネットワークへの負荷が大きいなどの問題があった。それに対し、今回発表されたシステムでは、新しい情報があるときだけサーバーからクライアントに情報を送る。さらに、マルチキャストプロトコルにより、サーバーからルーターまでは宛先数に関わらず1回分のデータを流し、ルーターで宛先数に応じたデータの複製を行なうため、5,000件のクライアントに配信した場合、サーバーの負荷は従来の約1/100、配信時間は1/60に低減できたという。

 このシステムを利用するには、専用のソフトが必要になる。情報提供者側は、サーバーソフト「Real Push Server」(Windows NT、UNIX版)を使って、チャンネルの生成や変更、削除が行なえる。情報受信者も、専用のクライアントソフト「Real Push Reader」を使って情報を受信する。専用クライアントソフトは、Javaで実装されているため、JDK 1.1.1以上の環境に対応していれば様々なプラットフォームで動作する。

 NTTでは、さらに技術の検証や機能の確認をインターネットや衛星などを利用して進めていき、課金機能などより実用的なシステムを拡張するという。また、新しく開発したプロトコルの仕様は一般公開し、誰でも自由に使えるようにするとともに、インターネットソサエティ(ISOC)などの国際標準化機関に提案していきたいとしている。

('97/12/16)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp