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http://www.panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn971217-1/jn971217-1.html
松下電器産業株式会社は、最大16個所のデジタルビデオ(DV)カメラの映像を同時にインターネット経由でリアルタイムに中継できる「遠隔映像多元モニターシステム」を開発したと発表した。'98年度に事業化に着手する。システムの価格は未定。
同システムは、DVカメラ(DVデッキも可)と、映像を送信するカメラ用WWWサーバー、カメラ用WWWサーバー群を束ねてインターネット端末に映像を配信する中継サーバーで構成されている。DVカメラとカメラ用WWWサーバー間はIEEE1394インターフェイスで接続され、1サーバーあたり最大2台までのDVカメラを接続が可能だ。カメラ用WWWサーバーおよび中継サーバーのOSはWindowsNT 4.0を使用している。なお、映像を受信する端末には、DV映像用のデコーダソフトとJava実行可能なWWWブラウザーが必要になる。
同システムの特徴は以下の通り。
デモを見たところでは、画像がパラパラとコマ送りで変わる程度のフレームレートしか実現されていなかった。これはRealVideoなどとは違い、「動き」よりも「画質」を優先した結果だという。同社では同システムの応用分野として、渋滞情報などの道路情報案内、観光案内、全国チェーン店などでの広域監視、自然環境の定点観測などを挙げている。中継サーバーへの端末同時接続数は、今のところ約200台が限度とのことなので、大規模な映像配信サービスには向かないようだ。なお、今回はデモされなかったが、音声の同時配信も可能とのこと。
('97/12/17)
[Reported by nagase@impress.co.jp]