■URL
http://www.usdoj.gov/atr/cases3/micros2/1306.htm
米司法省は17日、Microsoft社が地裁の仮裁定(本誌12月15日号参照)を守っていないとして、再び同地裁に提訴、1日当たり100万ドルの罰金支払いを義務づけるよう申し立てた。
同社が3種類のWindows 95を提供(本誌12月17日号参照)するとしているが、うち2つは全く無意味なもので、そのようなバージョンをパソコンメーカーが選択するはずがなく、事実上地裁の命令に背いているとしたもの。
Microsoftでは地裁の命令をうけて、(1)Internet Explorer(IE)を搭載したバージョン、(2)IE関連のファイルを削除したバージョン、(3)IE搭載以前の出荷開始時のバージョンの3種類のWindows 95を提供するとしている。しかし、(2)では不具合が発生する可能性があるとMicrosoft自身が認識しており、また(3)についても改良された現在のWindows 95よりも機能的に劣るため、結果として各パソコンメーカーは(1)を選択することになるという主張だ。
また、Microsoftが地裁の仮裁定を不服として連邦高裁に訴えたため、司法省は同社が今後も抱き合わせを続ける可能性があると判断。同社に暫定命令を確実に守らせるには、地裁が厳しい罰金規定を設けることが必要としている。
('97/12/18)
[Reported by yuno@impress.co.jp]