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【電子商取引】

SCJの電子マネー実験で決済総額が1億円を突破

■URL
http://www.scj.or.jp/news/980511.html

 スマート・コマース・ジャパン(SCJ)は、'97年10月から神戸で実施している電子マネー実験の利用状況を発表した。実験開始後7カ月間で、電子マネーおよびICクレジットでの決済総額は1億円を突破した。

 SCJは、東芝やビザ・インターナショナルら32社が参加しているコンソーシアム。神戸での実験は、通産省の電子商取引推進事業の一環として行なわれたもので、リアルモール(実店舗)において、クレジット機能と電子マネー「ビザ・キャッシュ」の機能を搭載したEMV仕様のIC型クレジットカードを利用して進められた(本誌'97年7月27日号参照)。神戸市内のスーパー、コンビニ、ホテルなどに650台の加盟店端末を設置し、ICカードは24,468枚がモニターに発行している。

 利用状況の内訳は、実験開始から'98年4月末までの7カ月間で、ビザ・キャッシュを利用した買い物が30,098件で56,177,961円、IC型クレジットは7,880件で64,851,558円となっている。また、ビザ・キャッシュのリロード(再補充)は7,419件79,137,448円とのこと。

 なお、ビザ・キャッシュによる買い物は1回1,833円、IC型クレジットでの買い物は平均1回8,378円と、高額決済はクレジット、小口に関してはビザ・キャッシュと用途に合わせた使い分けが見られる。SCJでは、今回の実験結果を受けこれらの電子決済手段が「日常生活に不可欠な、現金に変わる支払い手段としての役割が、今後一層浸透していく」としている。

('98/5/12)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp