【業界動向】

Sun vs. Microsoft
TCIを巻き込みデジタル放送のリングへ

■URL
http://java.sun.com/pr/1998/01/pr980109.html
http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1998/Jan98/MSTCIDpr.htm

 Javaをめぐって法廷闘争を続けるMicrosoft社とSun Microsystems社が、また新たな分野で対決することになりそうだ。両社の新たな決戦の場は、アメリカ最大のケーブルテレビ会社TCI社(Tele-Communications Inc.)のデジタル放送向けセットトップボックスのプラットフォームだ。

 Sunは8日にパソコン以外でJavaを利用するためのJava APIおよびJavaアプリケーション環境「PersonalJava Platform 1.0」のライセンシーへの提供開始を発表したばかりだが、翌9日、このPersonalJavaを用いてセットトップボックスのアプリケーションを開発することでTCIと合意したと発表。

 一方のMicrosoftは10日、セットトップボックス用のOSとしてWindows CEをTCIに供給すると発表した。最低でも500万台分のライセンスが供給されるとのことで、今年後半か来年早々にもこれを搭載したセットトップボックスが市場に投入される見込みだという。

 問題は、TCIがどういう形でセットトップボックスを出すかということ。PersonalJavaとWindows CEの両方のタイプを用意するのか、いずれか一方を採用するのか、はたまたOSにWindows CE、アプリケーションにPersonalJavaという組み合わせにするのか。

 テレビとパソコンを融合し、大きな市場を生み出すと予測されるデジタル放送だけに、TCIの動向が注目されるところだ。

('98/1/12)

[Reported by yuno@impress.co.jp / 永田順伸]


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