デジタルメディア関連の調査会社アクセスメディアインターナショナル株式会社は、日本国内のインターネット普及率調査と利用実態調査の結果を発表した。調査は'97年8月から10月にかけて実施されたもので、'97年2月に実施した調査の結果を掲載した書籍「インターネット白書'97」(インターネット協会編、インプレス刊)の追加調査分として発表された。
調査結果によると、'97年末時点のインターネットの利用者は884万人。調査は、'97年8月に全国主要都市の13才以上の男女を対象に電話調査により行なわれ、有効回答数は19,639。そのうちインターネットを利用していると回答したのは898世帯で、全国の世帯数約45,498,000('97年3月末)から算出した結果、利用者数は8月末で734.5万人、'97年末で884万人と推計されたという。'96年末の調査結果、510万人に比べ1年で374万人のユーザーが増加したことになる。
また、上記調査でインターネットを利用していると回答した898世帯を対象に実施した利用調査実体調査では、家庭からの利用者が342万人、勤務先・学校からの利用者が679万人、両方で利用していると回答したのは137万人との結果が出た。また、世帯普及率は複数の利用者がいることを考慮して算出した結果、普及世帯数は295.7万世帯であった。'97年2月の調査結果181.6万人から見て179.3%の成長率となっており、同社では、普及率の伸びの要因の1つとして大手パソコン通信事業者が本格的にインターネット事業に乗り出したことを挙げている。
また、同社は今後の普及予測も発表しており、'98年も前年比約166%程度の成長が見込まれるとしている。理由として、企業における新年度のインターネット導入が全体の成長を牽引することを挙げた。また、企業需要や教育関連等の需要に支えられ、'99年末には利用者が2,000万人に達すると予測している。
なお、この調査結果については、報告書編、数値データ編で構成された調査報告書を同社から入手することができる。価格は1セットで60万円。
◎問い合わせ先('98/1/21)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]