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【業界動向】

ADSLの新仕様「Universal ADSL」の標準化を目指す

Compaq、Intel、MicrosoftがADSL技術の普及・促進を目的とした業界団体設立

■URL
http://www.uawg.org/
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/IN012698.HTM
http://www.microsoft.com/corpinfo/

 米Compaq社、Intel社、Microsoft社の3社は、Bell Atlantic社、GTE社などの地域電話会社7社と手を組み、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)技術の普及・促進を目的とした業界団体「Universal ADSL Working Group(UAWG)」を設立すると発表した。UAWGには、上記の企業のほか、3Com社、Cisco Systems社、Lucent Technologies社といった関連製品企業など25社がサポートを表明している。

 ADSLは、既存の電話線を使った高速通信が可能な技術。UAWGでは、ANSI(American National Standards Institute)による規格「T1.413 ADSL」をベースにした仕様「Universal ADSL」を、'98年中にITU(International Telecommunications Union)に標準案として提出する予定だ。

 「Universal ADSL」は、従来のADSLをさらにシンプルにした仕様。必要機材の少なさやコストの面でサービスプロバイダー、家庭での導入が容易だという。転送速度は、通常ADSLは下りで6~8Mbpsの伝送が可能とされているが、「Universal ADSL」では下りで従来の最速のアナログモデムの25倍(約1.5Mbps)のスピードが可能とのこと。同団体では、「Universal ADSL」規格の機器は、パソコンにプラグアンドプレイで対応できるようになるとしており、将来的なWindowsのバージョンでもセッティング用のソフトが組み込まれるだろうとしている。

 ADSLによるインターネット接続サービスは、米国でBell Atlantic社が'98年半ばに商用サービスを開始すると発表しており、現在一部地域を対象にテストを行なっている。また、日本では、日本電信電話株式会社(NTT)がADSL関連の実証実験を重ねており、2月からはプロバイダーの協力によるフィールド実験も実施する予定だ(本誌'98年1月21日号参照)。

('98/1/27)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp