DECが小額決済向け電子商取引システム「MilliCent」の実験を開始

【ニュース】

　日本ディジタルイクイップメント株式会社（日本DEC）は、小額電子取引システム「MilliCent」の公開実験を開始したと発表した。

　このシステムは、10銭～500円程度の小額決済向けだ。見たページだけ支払うペイパービュー方式から、まとめてコンテンツを購入する定期購読など、さまざまな課金方法に対応できる。

　ユーザーはあらかじめいくら分かの「スクリップ」と呼ばれる電子クーポンを購入しておき、支払うときはスクリップからその分が引かれるしくみ。デジタル署名を使い、スクリップの価値は改ざんできないようになっている。ただし、今回の実験ではサンプルマネーを使用する。

　「MilliCent」は、同社が'97年11月より4万5千人の社員を対象にテストしてきたものだ。実用化に向けて一般公開し、WWW上から専用のソフトウェアをダウンロードして利用する。ただしソフトはWindows 95とWindows NT版のみだ。

　この公開実験は世界規模で行なわれており、日本ではアスキーなど9社が参加予定。現在参加企業を受けつけている。

('97/2/2)

[Reported by junko@impress.co.jp]

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp