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【イベント】

企業情報システム/ネットワークのソリューション展「Net&Com'98」開催

■URL
http://www2.nikkeibp.co.jp/event/netcom/net_com98/

全景 企業情報システム/ネットワークのソリューション展「Net&Com'98」が2月4日、幕張メッセにてスタートした。テーマは「躍動するインターネット/イントラネット最前線」で会期は2月6日まで。

 「Net&Com'98」は、入場対象者を企業情報システムの運用/開発担当者などとしており、主に企業の情報システム構築に関連した新製品や最新サービスを展示しているが、特にインターネット関連で注目の展示をレポートしたい。


ブース写真 会場は、「Web環境開発ゾーン」「新世代開発環境シアター」など大きく4つのテーマに沿って分類されている。その中でも注目は「ネットワーク/通信ゾーン」内に設けられた「ネットワーク最前線」のブースだ。ここは、ギガネット・イーサネットxDSLなどの次世代インターネット接続環境を体験できるというコーナーで、会場内に設けたネットワークで実際に関連機器を稼働させている。xDSL関連では、速度非対称型の「ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)」のほか対称型の「HDSL(High Bit Rate Digital Subscriber Line)」や「SDSL(Single Line Digital Subscriber Line)」など各種xDSL関連の最新機種が展示された。出展会社は日本電気株式会社、パラダイン・ジャパン株式会社、スリーコム ジャパン株式会社など11社。製品は、構内用のADSLモデム「MegaBit Gear」(住友電気工業株式会社)のほか、長野県伊那市で行なわれたxDSL技術の公開利用実験で使用されたシステム「Soliton ADSLシステム」(株式会社ソリトンシステムズ)、SOHO向けの「HotWireシリーズ」(パラダイン・ジャパン)などが注目を集めた。

 このコーナーでもう一つ注目を集めたのは「AO/DI(Always On/Dynamic ISDN)」技術。これは、ISDNの制御用信号を伝送するDチャンネルを使ってデータを伝送するという技術。Dチャンネルは、速度16kビット/秒と低速だが常時接続環境を確保できるという特長がある。電子メールやプッシュ型コンテンツなど常時接続が重視されるアプリケーションに向いているとのこと。また、転送データ量が多くなると自動的にISDNのBチャンネルに切り替える機能もある。現在、実際にAO/DI技術を使ったサービスは行なわれていないが、今後NTTによりDチャンネルの開放が進めば商用化される可能性もあるとのことだ。会場では、セイコーインスツルメンツ株式会社のAO/DI対応ルーター「NS-2280」などが展示されている。既存のインフラを利用するという観点からxDSL技術とともに今後の動向が気になる技術だ。

画面写真
 ほかに会場で注目を集めていたのは「100% Pure Java Dayスポンサー展示ブース」。これは、「Net&Com'98」の会場に隣接するホテルニューオータニ幕張で開催されている「100% Pure Java Day」のスポンサーなど15社によるブースで、ロータス株式会社のJavaベースのアプリケーション群「eSuite」や株式会社ジャストシステムのJava対応の日本語IME「ATOK Server(仮称)」が出展されている。ATOK Serverは従来から各展示会で参考出品されていた「ATOK for Java」を名称変更したもの。Java標準のIIIMPプロトコルに対応しており、サーバー側にあるATOKをネットワークのどのクライアントからでも自分の辞書設定を利用できるというもの。製品化はJDK(Java Development Kit)1.2が正式発表された後を予定しており、同社では年内には発表したいとしている。

・「ATOK Server」画面


 なお、「Net&Com」では、展示のほかにキーノートやワークショップも開催される。特にワークショップは、当日参加も可能だが先着順ということもあり人気の会場では長蛇の列ができるものもあった。今後のスケジュールとしては、アンダーセンコンサルティング社の戦略技術研究所ディレクターによる「企業情報システムの新たな潮流」などが予定されている。

('98/2/4)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp