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【トラブル】

国際ねずみ講「ペンタゴノ」強制捜査

 イタリアの会社がインターネットで宣伝している国際ねずみ講「ペンタゴノ」について、福岡県警生活経済課は2月4日、無限連鎖講防止法違反の疑いで北九州市などの会員宅など10数か所を家宅捜索した。警察庁によると、インターネットを使ったねずみ講の摘発は全国で初めて。

 調べによると、この会社はインターネットのホームページ上で「イタリアの文化遺産の保存資金を集めている」などと宣伝。会員に新会員を少なくとも3人勧誘させる手口でねずみ講を運営した疑い。新会員は「証明書」を4,400円で購入するほか、証明書に書かれた会員の序列リストのトップ会員とイタリアの事務局に4,400円を送金。イタリアの事務局から送られる証明書3枚を自分が勧誘した会員に販売する仕組み。

 国民生活センターには昨年末までに約70件の苦情や相談が寄せられていた。そのうち既に加入するなど実際に被害を受けたのは8件だけで、大半は違法性に気付いて事前に連絡してくるという。「インターネットのホームページで知った」というケースは極めて少なく「友人などから勧誘されている」といった内容がほとんどという。同センターは「インターネットなどを利用した場合は、被害地域が限定されないのが特徴。相談などが急速に増えているだけに、潜在的な被害者数はかなり多いのではないか」と話している。

('98/2/4)

[Reported by masaka@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp