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【業界動向】

携帯電話・PHS業界に再編の流れ、IDOがトヨタ自動車の子会社に

■URL
http://www1.mediagalaxy.co.jp/ido/new/news/19980219171.html (IDOのニュースリリース)
http://www.teleserve.co.jp/tca/whatn/whatn.html (携帯電話/PHS/無線呼出しの累計加入台数)

 携帯電話の日本移動通信(IDO)は、19日に行なわれた取締役会で、資本金を458億円増資し、新資本金を687億円とすることを決議した。3月9日に予定されている臨時株主総会において正式決定し、3月26日までに第三者割当による新株を発行する。増資後は、現在の筆頭株主であるトヨタ自動車が5割以上の株式を保有し、IDOはトヨタ自動車の子会社となる。

 1月末現在、国内における携帯電話の累計加入台数は2,947万5,000台。このうちIDOは249万6,000台で、シェアは8.5パーセントに止まっている。携帯電話の競争はますます激しくなっており、販売費用が膨らんだ結果、IDOの累積損失は今年度末で178億円に。今回の増資は、脆弱化した財務体制の強化を図るととともに、次期主力システムとなるCDMA方式の携帯電話「cdmaOne」に備えるのが狙い。cdmaOneの導入にあたっては、昨年3月に第二電電(DDI)と提携を結んでおり、DDI傘下のセルラー電話と共同で来年4月からサービスを開始する予定。

 NTTは、グループ会社であるNTTパーソナルグループ(PHS)とNTT移動通信網グループ(携帯電話)を合併する方針を固めた(本誌2月18日号参照)。加入者に伸び悩むNTTパーソナルグループの建て直しが目的だが、今後、移動体通信各社の生き残りをかけた業界再編が活発化しそうな気配だ。

('98/2/20)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp