■URL
http://www.niftyserve.or.jp/release/19980224.htm

　ニフティ株式会社は、4月1日より月1,200円固定の新料金サービス「オープンコース」を開始すると発表した。ただし、1,200円の固定料金には、データベース検索など追加料金の必要なサービスは含まれない。

　これは、telnetやWWWブラウザー、ニフティマネージャーなどを使い、インターネット経由で利用している個人や企業が対象。ニフティサーブへアクセスするためのネットワーク部分を切り放すことでニフティ側の負担を少なくし、従来よりも安い料金設定で利用できるようにしたもの。コースの変更は、3月1日より受けつける。

　利用時間の上限なく、フォーラムやCB（チャット）などに、アクセスできる。これまで会社のLANやプロバイダー経由でアクセスしていたユーザーには朗報だ。また、従来どおりニフティのアクセスポイントも利用できるが、その場合は別途料金がかかる。料金は、Road2/7、HyperROAD/HyperROAD64を経由した場合、10円／分。

　ニフティによると、入会理由のトップだった「フォーラムの充実」が、現在は下位に落ちているという（現在のトップは電子メール）。しかし、「過去10年間のコミュニティー資産は大きい」として、コンテンツのみの固定料金を導入することで、コンテンツプロバイダーとしてシフトしていきたい考え。記者懇談会の中で、代表取締役の岡田氏が「パソコン通信というカラが残っているのは嫌」と言い切る場面もあった。また、常務取締役の山川氏は、「現在会員が256万人おり、それだけでもかなり大きなマーケット。現在のユーザーに向けて価値を用意していき、会員に満足してもらうことが新しい加入者の獲得するポイントだと思う」と語った。

　なお、従来の接続経由での固定料金は、導入の意向がないとしている。

('98/2/24)

[Reported by junko@impress.co.jp]