Click Here

【規格】

W3CがWWW用数式記述マークアップ言語「MathML」の勧告案を公開

■URL
http://www.w3.org/TR/PR-math/ (仕様書)
http://www.w3.org/Math/

 インターネット関連技術の標準化策定を行なう団体、World Wide Web Consortium(W3C)は24日、WWW上で数式を表現するためのマークアップ言語「Mathematical Markup Language(MathML)」を勧告案として公開した。同案は今後、W3Cの会員により約6週間にわたって検討・投票が行なわれることになる。

 MathMLはXML 1.0に準拠し、数式の表記用と、数式の意味を伝えるための2種類のタグを用意している。これにより、単に数式を表示するだけでなく、HTMLファイルにMathMLで作成された数式を組み込むことによって、クライアント側でXML対応アプリケーションを使って数式を直接処理することもできるようになる。

 WEBページに数式を埋め込む場合、これまでは数式を画像イメージとして埋め込むという方法が一般的で、組版ソフト「TeX」のように、文章中に数式をスクリプトで記述する方法はHTMLには無かった。MathMLは、XMLを利用して数式の表示だけでなく、処理も可能にしたという点で画期的な実装といえる。

('98/2/25)

[Reported by kono@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp