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【新製品】

インターネット上のドキュメントデリバリーシステム
キヤノン販売が国内販売を開始

■URL
http://www.tumbleweed.com/ (Tumbleweed Software社のホームページ)

 キヤノン販売は、インターネット上で安全・確実にドキュメントを配信できるシステム「POSTA」を19日に発売する。

 POSTAは、米Tumbleweed Software社の開発したインターネットを利用したドキュメントデリバリーシステム。送信したメールが相手に届いたかどうかわからない、セキュリティ面が不安といった従来の電子メールの問題点を、専用のサーバーでドキュメントを保管し、受信者が自らドキュメントを取りに行く方式で解決。重要書類の配信など、業務用途にも十分信頼できるシステムを提供する。

 送信者はまず、送付先のメールアドレスを指定したドキュメントをPOSTAサーバーにアップロードする。POSTAサーバーは、そのドキュメントをサーバー内に保管し、受信者には通知メールのみを送信。受信者は通知メールに記されたURLにWWWブラウザーでアクセスし、ドキュメントを閲覧またはダウンロードする。一方送信者は、受信者がドキュメントを受け取ったかどうか、いつ受け取ったのかといったことをPOSTAサーバーから確認しリストで管理できる。通知メール自体が届かないということも想定されるが、その場合も「届いていない」ことを送信者が確認できる点が従来のインターネットメールと異なっている。セキュリティ面では、SSLやRSAによる暗号化、パスワード機能などが採用されている。なお、受信者側はメールソフトと一般のWWWブラウザーのほかは特別なソフトは必要ない。

 従来、企業などでの重要なドキュメントのやりとりには主に翌日配送のデリバリーサービスや書留郵便などが使われてきたが、アメリカではすでにいくつかの配送代行業社や出版社などがPOSTAを導入。世界最大の貨物運送会社ユナイテッドパーセルサービスも、このシステムを使ったドキュメント配送サービスを開始する予定だ。Tumbleweed Software社のCEO、Jeffrey C. Smith氏は「インターネットドキュメントデリバリーシステムのデファクトスタンダードを目指す」と述べている。

 POSTAの基本システムは、Windows NT対応の5ユーザーライセンス付きで1,560,000円。原則として1ユーザー追加につき35,000円。UNIX用は6月発売予定。

◎問い合わせ先
キヤノン販売株式会社 新規事業推進室
TEL 03-3455-9149

('98/3/19)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp