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【業界動向/Java】

「実用性」重視を強調

HP、企業向けのJava戦略を発表

■URL
http://www.hp.com/pressrel/mar98/23mar98f.htm

 米Hewlett-Packard社(HP)は3月23日、企業向けのJava戦略について発表した。HPは独自仕様による組み込み用JavaVMを開発しWindowsCEに提供すると発表したばかりで(本誌3月23日号参照)、Sun Microsystems社のJava戦略との競合が注目されている。

 HPはまず、ビジネス分野で実用的なパフォーマンスを持ったJava環境を提供するために、JavaVM仕様に100%のっとった独自のJavaVMやネイティブコンパイラーを開発する。特に、Intel社と共同でIA-64アーキテクチャーCPU用のJavaVMを開発する。IA-64版JavaVMは、IA-64による最初のマシンと同時期にリリースする予定。また、企業の顧客やJavaによるソフトウェア開発者を助けるためにチューニングセンターを設け、Java環境を改善する。

 注目する分野としては電子商取引などでのJavaによるサーバーアプリケーション開発に取り組み、そのためにこの分野の代表的な開発会社を結ぶ関係を作ることが重要とコメントした。

 HPのInternet and Application Systems部門担当ゼネラルマネージャーNigel Ball氏は「ビジネスの現場でのJavaの能力はやっと表面に出てきたところ」と語り、「企業にとって実用的な選択を提供する」と強調。また、「Javaにまつわる政治的な『霧』を抜けて、ビジネスでの価値を見つけた」とコメントしている。

('98/3/24)

[Reported by masaka@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp