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【イベント/Java】

Java開発者の祭典「JavaOne」開幕

■URL
http://java.sun.com/javaone/ (JavaOne)
http://java.sun.com/pr/1998/03/roundup.html (Sunの発表)
http://www.ibm.com/Java/feature-javaone.html (IBMの発表)

 米カリフォルニア州サンフランシスコで24日、Java開発者の祭典「JavaOne」が開幕した。同イベントは'96年から年1回開催されており、米Sun Microsystems社をはじめ各ベンダーが、Java関連動向を発表する重要なイベントとなっている。米Sun Microsystems社は、その中で多くの発表を行なった。

 開発のための企業向けソリューションとしては、すべてのデスクトップに同一のJava実行環境を実装できる「Java Jumpstart 1.1」を5月に出荷することを発表した。これには、WWWブラウザーに搭載されているJava仮想マシンに依存しない実行環境を提供するソフトウエア「Java activator」も含まれている。「Java activator」単体でのリリースは4月を予定している。

 コンシューマ向けの組み込み機器に関するリリースもいくつか発表された。Sunは、組み込み機器向けのJava実行環境である「EmbeddedJava」仕様書のドラフトを公開(http://java.sun.com/products/embeddedjava/)したほか、家電向けの新API「JavaTV API」「AutoJava API」「JavaPhone API」を発表。その他にも、モバイルコンピューティング・ソリューションの開発について東芝と提携することなどを発表している。

 また、Java技術のロードマップも発表され、その中で、米Symantec社のJITコンパイラを搭載したJDK 1.1.6を4月にリリース予定であることや、JDK 1.2β3を公開したこと(開発者向けサイト「Java Developer Connection」で入手可能)、Java仮想マシン高速化技術「HotSpot」を搭載した仮想マシンを今年の秋にリリース予定であることなどを明らかにした。また、「Enterprise JavaBeans 1.0」仕様も併せて公開された(http://java.sun.com/products/ejb/)。この他にも、いくつかのJava関連発表を行なっている。

 また、米IBM社も多くの発表を行なっており、「Enterprise JavaBeans」のサポートや、WWWサーバーにServlet(WWWサーバー上で実行するJavaアプレット)実行機能を持たせるためのプラグイン「ServletExpress」、検索エンジン「jCentral」などを発表している。

('98/3/25)

[Reported by kono@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp