Click Here

【語学】

「R」か「L」か? ホームページで聞き分けテスト
ATR人間情報通信研究所が開設

■URL
http://bluebacks.hip.atr.co.jp/

 日本人が苦手としている英語の「R」と「L」の聞き分け能力についてテストが受けられるホームページを、ATR人間情報通信研究所が開設した。テストは、米国英語を母国語とする話者の発音する単語を聴き、それが「R」か「L」かを答えるというもの。自分のテスト結果や成績がホームページですぐに確認でき、成績上位者のランキングも掲載される。書籍「英語リスニング科学的上達法」(講談社ブルーバックス)と連動した公開実験として実施しており、誰でも参加することができる。

 テストを受けるには、まず、ホームページからテストプログラムをダウンロードする。Windows 95用で、lzh形式の圧縮ファイルが用意されている。ダウンロードしたプログラムを起動すると、あとは1問ずつ次々と英単語が再生されるので、この発音に対し、表示される二つの単語のうちどちらに聞こえたかを選択していく。問題は「FRY」と「FLY」、「COLLECT」と「CORRECT」、「WALL」と「WAR」など全106問。男女二人ずつ、話し方の微妙に違う4人の話者によって出題され、違う話者によって繰り返される単語もある。答える前に発音を聞き直すことはできるが、前に戻って答え直すことはできない。また、一問ごとの正解・不正解は表示されない。

 全部答え終わると、結果が暗号化されたテキストファイルとして保存される。これを登録ページの入力フォームにカット&ペースト。同時にニックネーム、年齢、性別、母国語、海外滞在経験、テストを受けた回数などを記入する。あとは登録ボタンを押せば、自分のテスト結果が分析され、成績がページに表示される。参加者全体における順位と偏差値のほか、話者別の正解率、「R」と「L」別の正解率などがグラフで表示されるので、自分がどの位置にいるのかも一目瞭然だ。成績上位者は、正解率とニックネームがランキングに掲載される。

 このテストプログラムでは、出題される問題は決まっているが、プログラムを起動する度に出題する順番がランダムに変わる。リスニングの訓練を受けながら、繰り返しテストを受けるといった使い方も考えられるだろう。

 研究所では、集まったデータを集計し、男女別・年齢別などの分析結果をホームページで公開していく。また、この公開実験のデータをもとに日本人に共通の苦手なポイントを探っていくとして、広く参加を呼びかけている。

('98/4/2)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp