■URL
http://pr.info.ntt.co.jp/news/news98/9804/980406b.html
http://www.at-net.ne.jp/hikarika/sympo.html (NTT光の国際シンポジウム)
日本電信電話株式会社(NTT)は、同社が開発した高速光アクセスシステム「ATM-PDS」が国際電機通信連合(ITU-T)の高速光アクセスシステムの勧告草案「G983」に採用されたと発表した。
ATM-PDSは、1台のNTTビル側装置(OLT)を光分配機で接続した複数のユーザー側装置(ONU)で共有するというシステム。ユーザー1人当たり10Mbps程度の通信速度を確保した場合でも、1台のOLTを16人のユーザーで共有できるとのこと。
勧告草案の基になった仕様は、同社がデファクト標準仕様作成のために組織した 「FSAN(Full Services Access Networks)」が作成したもの。組織には米GTE社や英British Telecommunication社(BT)など世界各国の主要通信事業者が参加しているが、NTTが代表してITU-Tに提案していた。
NTTでは、2010年までに全家庭を光通信網でつなぐ計画を掲げているが、ATM-PDSの国際標準化により、光通信網導入初期においても量産効果によるコストの低減を狙えることから計画は前倒しになる可能性がある。
なお、4月8日から9日まで、東京国際展示場(東京ビッグサイト)にて開催される「NTT光の国際シンポジウム」では、ATM-PDSの概要を一般公開する。
('98/4/7)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]