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【特集】

ネット対戦は難しくない
インターネットで身近になった対戦ゲーム

 一昔前の通信対戦ゲームは接続方法や設定が複雑過ぎて、マニア以外の人にはとても遊べるシロモノではなかった。それが現在では、インターネットを経由してかなり簡単に遊べるようになった。電話代さえ気にしなければ、ほとんどコストをかけずに世界中のプレイヤーと腕を競うこともできる。マニアでない人にこそ楽しんで欲しいのが、インターネット対戦ゲームなのだ。
 そこで今回は、インターネットで遊べる対戦ゲームについて紹介しよう。インターネットが利用できる環境なら、ソフトの調達から対戦相手探し、ゲームプレイに至るまで、家に居ながらにして全部できてしまう。戦闘機に飛び乗って空中戦を楽しむのもよし、週末の夜に卓を囲んで麻雀を打つもよし。いざ、バトルフィールドへ、レッツ・ラ・ゴー!!

●WWWブラウザーだけで遊べる、初めてのネット対戦


 インターネットを利用した対戦ゲームにはさまざまな形態、さまざまなジャンルのものが存在するが、とりあえず初めての人にオススメしたいのが、WWWブラウザーだけで遊べるライトな対戦モノだ。Javaアプレットなどを使うことにより、専用のソフトを用意することなく、ふらりとアクセスしてすぐに楽しむことができる。会社で昼休みに、なんていう楽しみ方にも最適だ。

 まず最初に、ルールも簡単なおなじみのテーブルゲームやパズルゲームが楽しめるサイトから紹介しよう。これらは利用も無料、簡単なユーザー登録だけで遊べるものがほとんど。Javaに対応したブラウザー(Internet Explorer3.01以上、Netscape Navigator3.01以上など)が必要となるが、最新のものならまず問題ない。

電脳オセロ道場(Yamano's Home page)
http://www.t3.rim.or.jp/~yamano/
無料/要ユーザー登録(ID、メールアドレス)/チャット機能/観戦機能

インターネット囲碁対局
http://www01.tjsys.co.jp/WWGo/jp/index.htm
無料(有料会員制度あり)/要ユーザー登録(ID、メールアドレス、連絡先、級・段位など)/チャット機能/観戦機能

ザ・グレート将棋 FOR JAVA
http://www.vertex.co.jp/SHOUGI/shougi.html
無料/ユーザー登録不要(ログイン時、IDと級・段位を入力)/チャット機能/観戦機能

Java軍人将棋
http://snoopy.t.u-tokyo.ac.jp/~tani/Gunjin/index.shtml
無料/要ユーザー登録(氏名、ID、メールアドレスなど)/Windows対応

ぽよぽよ2(Javaの味見!)
http://www.goto.info.waseda.ac.jp/~fujii/java/index-j.html
無料/ユーザー登録不要(ログイン時、IDを入力)/チャット機能

 利用手順はサイトによって異なるが、だいたい次の通り。一度やってみればすぐに覚えられる、至って簡単なものだ。

1.ユーザー登録
 「ザ・グレート将棋 FOR JAVA」と「ぽよぽよ2」以外は、あらかじめユーザー登録しておく必要がある。たいていは、ネット上で使うID(ニックネーム)とメールアドレス、ログインするときのパスワードなどを入力するだけ。中には「インターネット囲碁対局」などのように「級・段位」なんていう専門的な項目のあるものもあるが、ひるまないでもいい(最低「25級」というのも用意されている)。

2.ログイン
 ホームページであらかじめ登録しておいたIDなどを入力し、ゲームコーナーにログインする。たいていのサイトでは、いわゆる「待合室」に接続する。すぐにゲームが始まってしまうわけではないので、安心を。

3.対戦相手探し
 待合室には、現在そこにアクセスしている人や、進行中のゲームの状況などが表示される。他に誰もアクセスしていときは、誰か来るのをじっと待つしかないが、たいていは誰かいるはずだ。また、他の人がプレイ中のゲームを観戦することができるサイトもあるので、それを見ながら待っているのもいいだろう。

4.対戦申し込み
 めぼしい相手を見つけたら、「一緒にゲームをしないかどうか」声をかける。リストの中から相手を選び確認ボタンを押す方式が一般的だ。相手が了承すれば、めでたくゲーム開始となる。プレイヤーのレベルが違いすぎるとまずいので、あらかじめ確認しておくこと。

5.ゲーム開始
 チャットできるところなら、最初にあいさつしてから始めよう。あとは、ひたすら勝負するのみ。実際にチャットしながらプレイしても楽しい。なお、ゲームを始めたからには、最後までするのが礼儀だが、どうしても途中でやめなければならないときは、一言あいさつする。また、回線の状況によっては途中で接続が切れてしまうこともあるが、これは仕方ないだろう。

 では、この中から「電脳オセロ道場」に入ってみよう。まず最初に自分のニックネームを登録。次にそのニックネームとパスワードを入力し、チャット形式の待合室へ入室。「駒沢さんが入室なさいました」なんて大きな文字が表示されるのが、少しこそばゆい。こっそり偵察しようと思っていたのに、これではバレバレではないか。待合室の中には、深夜だというのに10名程度がアクセスしているようだ。会話はあまり活発ではないが、常連が静かに友を待つパブのような雰囲気を感じる。軽く挨拶を交わして対戦相手を募集すると、一人の紳士が快く応じてくれた。
 このサイトに用意されているオセロ盤は全部で100台。つまり最大200人までが同時にプレイできる。先行・後攻を決めたら、空いているオセロ盤のページへ移動。するとブラウザーの左半分にオセロ盤が表示され、右半分がチャット用のスクロールスペースに切り替わる。操作はとても簡単で、自分の石を置きたい場所をマウスでクリックするだけでいい。あとは10秒間隔で自動的に盤が描き換わり、チャット内容が次々と表示されていく。こうして遊んでいるぶんにはWindowsに付いている「リバーシ」と大差ないのだが、ネットの向こうで相手が真剣に考えているのかと思うとけっこう緊張してしまう。特にオセロのようなゲームは、一手の判断ミスが命運を分けるのでなおさらだ。
 オセロは手数が限られているので、1試合にかかる時間は30分程度。ゲームが白熱する中盤以降はチャットで交わす言葉も少なくなりがちだが、趨勢がはっきりしてくると「いやあ、あの手はまずかったな」「そうですね、外側を押えたほうがよかったかも」なんて感じで会話が弾む。何度か対戦したが、参加者全員のマナーがよく、勝っても負けても楽しいひとときを過ごすことができた。

 さて、対戦ゲームの雰囲気に慣れてきたら、次はもう少し本格的な対戦サイトにアクセスしてみよう。単純なテーブルゲームになるが、さまざまなゲームを楽しめるサイトをピックアップしてみた。海外のサイトが多いが、ルールが万国共通のテーブルゲームの場合、英会話に自信がなくてもけっこうそのまま遊べてしまう。「案ずるより産むが易し」で、とりあえずのぞいてみるのも悪くない。
 まずは、Microsoftの運営する「Internet Gaming Zone」。この手のサイトでは、もっとも有名なところだろう。利用するには、あらかじめ専用の管理ソフトをダウンロードしておくのを忘れずに。テーブルゲーム、カードゲームなどのブラウザー上で遊べるゲームのほかに、市販のPCゲームでもネット対戦が楽しめる。もし、サポートしている製品を持っていたら、ここで対戦相手を探してプレイするのもいいだろう。「Yahoo! Games」は最近オープンしたサイトだが、「Yahoo!」がやっているだけあって、すでにかなりの人気だ。一方、国内の「Gamer.com」も比較的新しいサイトだが、あまり有名でないのか、人もまばらだった。ただし、中国象棋や五目並べなど、他のサイトにはないゲームがあるのが魅力だ。日本語表示というのもうれしい。

Internet Gaming Zone(米)
http://www.zone.com/
無料/要ユーザー登録(ID、メールアドレス、年齢など)/チャット機能/観戦機能/テーブルゲーム5種、カードゲーム4種がブラウザー上でプレイ可能(その他、市販のPCゲームの対戦もサポート)/Windows 95およびInternet Explorer3.01以上に対応(Netscape Navigator対応のページが http://beta.zone.com/ で試験公開中)

Yahoo! Games(米)
http://play.yahoo.com/
無料/要ユーザー登録(ID、メールアドレスなど)/チャット機能/観戦機能/テーブルゲーム5種、カードゲーム8種/Javaの動作するブラウザーに対応

Gamer.com
http://www.gamer.com/
無料/要ユーザー登録(氏名、メールアドレス)/チャット機能/観戦機能/テーブルゲーム8種/JDK1.1に対応したブラウザーが必要(Internet Explorer4.0以上、Netscape Navigator4.03以上+JDK1.1パッチなど)

 では、実際に「Yahoo! Games」で遊んでみよう。提供されるゲームは、バックギャモン、チェス、チェッカーなどのテーブルゲームと、ブリッジやポーカーなどのカードゲーム。いずれもユーザー側はWWWブラウザーさえ使えれば十分。さすがYahoo!と言うべきか、各ゲームの参加者は80~1,000人で、ざっと9,000人近いプレイヤーが同時にアクセスしている。一番人気はやはりチェスとポーカー。リバーシ(オセロ)はあまり人気がないようだが、それでも100人弱が参加していた。
 ゲームにエントリーするには、まず自分のIDとパスワードを登録しなければならない。生年月日だの性別だの職業だの細かく尋ねられるが、対戦ゲームをタダで提供してくれているYahoo!側にも事情があるのだから、ガマンして入力。必要事項を入力するとその場でIDが発行され、ゲームに参加できるようになる。
 ゲーム別に用意されたルームには、プレイヤーのスキルに合わせて「Social Lounge」「Intermediate Lounge」「Advanced Lounge」「Blitz Lounge」と4段階に別れている。あまり強気で参加するとコテンパンにやられてしまうので、自分の腕を控えめに評価したほうが身のため。もちろん十分な実力があるのなら、相応の場所で戦うのも一向に構わない。
 ゲーム盤のグラフィックもなかなか凝っていて、それらしい雰囲気だ。プレイの最中は対戦相手とチャットすることもできるが、観戦しているギャラリーが周りからあれこれ口を挟むところがおかしい。プレイ中のチャットは必ずしもメインではないものの、一言も話さずに黙々と続けると相手が気味悪く思うに違いないので「Hi,all! I'm a Japanease. lets enjoy!」なんて感じで、適当に入力するといいだろう。英語チャットのノリさえつかめば、ここは想像以上に遊べる場所だ。

●人気の対戦ゲームに挑戦

 「ULTIMA ONLINE」や「DIABLO」のように、ネット対戦を売りにしたPCゲームがこのところ爆発的な人気を得ている。特に「ULTIMA ONLINE」では、世界中の何千人というプレイヤーが対戦サーバーに接続し一つのゲーム空間を共有、互いに出会ったり闘っているというから、夢中になるのもうなずける。グラフィックやサウンドエフェクトの優れた対戦PCゲームも多く、中にはゲーセン顔負けの迫力のものもある。専用のハードウェア(例えばビデオボードなど)や市販のCD-ROMを購入する必要があったり、サイトへの接続そのものが有料であるところも少なくないが、対戦ゲームの本当の面白さを満喫したいのなら、やはりこれが一番だろう。
 一方、こういったバリバリのPCゲームに加えて、「東風荘」という麻雀ゲームが人気だ。クライアントソフトもフリーで配布、接続・利用も無料。なんといっても麻雀ということで、従来のPCゲームマニア以外にもうけているようだ。
 WWWブラウザーだけで楽しめるゲームも悪くはないが、ここまで来たらもう一歩踏み込んで、専用のクライアントソフトを使う人気の対戦ゲームに挑戦してみよう。

インターネットジャン荘「東風荘」
http://mj.giganet.net/
利用無料/要ユーザー登録(ID、メールアドレス)/Windows 95/NT4.0またはMacintoshに対応/チャット機能/観戦機能

 専用のクライアントソフトを使った対戦麻雀ゲーム。接続料は無料(その代わり、ゲーム中にスポンサーのバナー広告が表示される)で、必要なのはインターネットの通信コストのみ。
 インターネットに接続し、クライアントソフトを起動すると、現在サービスが提供されている複数のサーバー名が表示されるので、その中から適当なものを選ぶ。最初にエントリーする場合のみIDの申請が必要になるが、その場ですぐに発行されるので待ち時間は不要だ。東風荘の中には、ランキングエントリー用の卓とフリーの卓が用意されており、どちらで遊ぶのも自由。緊張感ある勝負がしたいならランキング用、のんびり楽しみたいのならフリーの卓を使うといいだろう。いずれの場合もプレイヤーが4人集まらないとゲームができないので、卓を選んでからしばらく待つ場合もあるが、チャットで対戦相手を募ることも可能だ。
 ここでのルールは、東場のみの南入サドンデス。食いタン無し後付け有りの「なしあり」ルール。ちょっと変則だが、そのぶんスピード感ある勝負が楽しめる。勝敗はサーバー側に記録され、その勝ち点によって月間ランキングが決まる。優勝者は毎月500試合前後戦っているようなので、上位入賞を目指すなら1日平均16~17試合戦わなければならない計算になる。これはかなり根性が必要だ。参加者は時間によっても変わるが、常時200~500人程度。テレホーダイタイムに満室となるのは当然としても、平日の昼間に200人以上もアクセスしているのはちょっと驚いた。会社や学校から「こっそり」雀荘通いしている人がいる、ということなのだろうか。

GameStorm(米)
https://www.gamestorm.com/
月額9.95ドル(クレジットカード払い)/Windows 95対応(一部Windows3.1にも対応、Macintosh対応のゲームは現在のところ1種のみ)/チャット機能

 「対戦ゲームを本気で遊びたい」という人にぜひ一度アクセスをオススメしたいのが、ここ「GameStorm」だ。「MEGAWARS」や「Island of Kesmai」の開発で知られるオンラインゲームの老舗、KESMAI社が提供する対戦ゲームの専門サイト。参加するためには毎月9.95ドルのチャージが必要だが、これさえ払えばすべてのゲームは遊び放題、心ゆくまで満喫できる。現在サービス中のゲームは、対戦フライトシミュレーター「AirWarriorII」、ロボットアクションシューティング「BATTLETECH」など、全部で18種類。本格的なストラテジーゲームからアクション、空中戦、テーブルゲームまでジャンルは幅広い。つい最近は、ロバート・ハインライン原作のSF小説「STARSHIP TROOPERS(宇宙の戦士)」をモチーフにした新作シミュレーションゲームが公開され、人気も上々だ。
 ここで提供されているゲームはいずれも秀作だが、中でも一番人気はマルチプレイRPGの本格派「Legends of Kesmai」。これは15年近くCompuserveで遊ばれてきたRPG「Island of Kesmai」をベースに、グラフィカルにリメイクした作品だ。プレイヤーは魔法使いや僧侶、騎士やマーシャルアーチストなど自分の分身となるキャラクターを作り、剣と魔法の世界で冒険を始める。伝説の武器や強力な魔法を手に入れ、自分をより強いキャラクターへ高めるのが目的だ。ダンジョンや山の頂には「レアクリッター」と呼ばれる恐ろしく強い怪物が棲み、これを倒すためには他のプレイヤーとの連携が欠かせない。雰囲気は「ULTIMA ONLINE」に似ているが、よりストラテジックな仕上がりとなっている。
 「GameStorm」で提供されるゲームに必要なクライアントソフトは、すべてサイトから直接ダウンロードする。いずれも容量が数十MBと大きいが、その価値は十分にある。

QUAKE 2
http://www.idsoftware.com/quake2/index.html
CD-ROM(対戦機能付きデモ版あり)/Windows 95/NT4.0対応

 プレイヤー視点で表示される3D空間の中で、敵味方が入り乱れて戦う超リアルなバトルアクション。いわゆる「DOOM系」の一種だ。米id Software社が開発し、現在は世界中に対戦ゲーム用のサーバーが設置されている。正式に参加するには「QUAKE 2」の製品を購入する必要があるのだが、とりあえず対戦可能なデモ版をダウンロードして試してみるのもOK。ただし38MBもあるので、ダウンロードにはかなり時間がかかる。
 では、実際に「QUAKE 2」をプレイしてみよう。これには、国内の「QUAKE」の専門サイト「Tri-6」( http://www.jp.tri6.net/ )がオススメだ。「QUAKE」に関する情報満載で、専用の対戦サーバーも設置している。「Tri-6」のトップページからデモ版のダウンロード先にリンクが張られているので、ここからファイルをダウンロード。インストールを済ませると、突然3DCGグリグリのデモが始まる。迂闊に画面を見つめると、酔ってしまいそうな迫力だ。バトルフィールドは朽ち果てた工場、あるいは「エイリアン」のノストロモ号のような場所でひどく薄暗い。空間は上下にも広がり、建物内部には階段もある。「ズーン、ズーン」と響く無気味な効果音の合間に、咳き込むようなマシンガンの音。ときおり赤い火花が辺りに飛び散る。そうそう、「QUAKE 2」をプレイするにはVooDooやVooDoo2などOpenGL対応のビデオボードが必要と聞いていたが、筆者の使っているRIVA128でもけっこうリアルな画面が表示された。
 このままオフラインで遊んでもいいのだが、やはり目的はオンラインの対戦バトル。自分のキャラクターの名前を決めたらインターネットで「QUAKE 2」の対戦サーバーへ接続する。表示されたデモ用サイトリストの中から最初のものを選んで接続。少し待たされた後、突然画面がリセットしてゲームが始まった。
 遭遇する相手が全員他のプレイヤーなのか、それともコンピューターが含まれるのかはわからないが、いきなり激しい銃撃戦に突入だ。入り組んだ薄暗い3D空間の中を探索し、とにかく相手を見つけたら銃を発砲する。チャットもなにもあったものではない状態で、見境のない戦闘だが、いつどこから撃たれるかわからない緊張感はかなりのもの。銃弾を浴びせた相手は悶絶し、血をまき散らして吹き飛ぶ。もちろん、自分がそうなることもある。「殺るか殺られるか」の世界なのだ。とんでもなく狂暴なゲームだが、ある種のカタストロフィがあるのは確かで、敵を倒した瞬間にちょっとした安堵と喜びを感じる自分が恐い。あまりにもバイオレンスなので万人にお薦めできないが、野生剥き出して戦えるスゴいゲームであることは間違いない。
 「QUAKE 2」のほかにも、製品版PCゲームにはインターネット対戦をサポートしているタイトルがたくさんある。興味のある方は「通信対戦で遊ぼう!!」( http://www.netlaputa.ne.jp/~yo-chin/index.html )というホームページを見てみるといいだろう。インターネット対戦のしくみから、各ゲームの対戦プレイの手順などを解説している。

●おわりに~対戦ゲームの魅力とは

 対戦ゲームの魅力はなんだろう? 紹介したゲームを実際にやっていただければわかると思うが、それは、相手が人間だということだ。これは、オセロのような単純なゲームほど実感させられる。どんなにコンピューターが進化しようとも、人間相手にするゲームの面白さにはかなわない。人と人とのぶつかりあいこそが、筋書きのないドラマを紡ぎ出す。融通のきかないアルゴリズムとは違う奇抜な戦略。こちらのミスに付け入ろうとする狡猾な戦術。回線の向こうに熱い鼓動や恐怖、焦りを感じるからこそ、こちらもまた全力を尽くして応戦する。優れた格闘家は拳と拳で心を通わせるというが、対戦ゲーマーもまた同様だ。容赦ない戦いの中に生まれる緊迫したコミュニケーションこそが対戦ゲームの魅力であり、醍醐味と言っていいだろう。勝って楽しいのはもちろん、負けてもたっぷり満喫できてしまうところが対戦ゲームの不思議なところ。もちろん負ければ悶絶するほど悔しいが、だからこそ次の戦いで100倍も燃え上がることができるのだ。

 そうそう、最後に一つだけ忠告を。説教くさくで恐縮だが、これはとても大切なことだ。どんな対戦ゲームでも、回線の向こうには必ず「人間がいる」ということを忘れないようにしよう。負けるのは悔しいが、だからといって相手に絡んだり、捨てゼリフを浴びせるのは最低の行為だ。勝っても負けても、最後まで気持ちよく遊びたい。だってこれはゲームなんだから。

('98/4/13)

[Reported by George Komazawa( iron@pop12.odn.ne.jp ) / Watchers]


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