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【ソフトウェア/業界動向】

Macromediaが「Flash 3」「Flash Generator」のβ版をリリース
インターネット上のベクターデータをめぐる覇権争い

■URL
http://www.flash.com/ (Flash 3)
http://www.flash.com/generator/ (Flash Generator)
http://www.macromedia.com/software/flash/open/press/ (プレスリリース)

 Macromedia社は14日、WWW向けのアニメーション・オーサリングツール「Flash 3」のβ版を公開した。上記のWWWページからWindows版、Macintosh版をそれぞれダウンロードできる。いずれも英語版。

 今バージョンでは、画像データの透過が可能となったほか、スプライト機能を使ってボタンをアニメーション化したりできる。データ量を回線速度にあわせて設定できたり、CD-ROMなどにFlashムービーを収録するためのスタンドアローンプレーヤーが用意されたりと、閲覧する環境への配慮もなされている。

 発売は今年の春頃で、価格は299ドル。以前のバージョン(FutureSplashを含む)からのアップグレードは99ドルとなっている。

 また、同社はこれと同時に「Flash Generator」というツールも発表。こちらはコンテンツプロバイダー向けのソフトで、これを利用するとリアルタイムで情報更新が可能となる。ニュースや株価、天気予報、スポーツといった分野での利用を想定している。今年の夏頃に発売される見込みで、今のところ価格は未定。上記のWWWページでβ版が入手可能だ。

 さらに同社は、Flashのファイルフォーマット「.swf(Shockwave Flash)」の仕様をオープンスタンダード化すると発表。Microsoft、RealNetworks、IBMといった企業とともにFlashフォーマットの標準化をねらう。13日にはAdobe Systems社らがPGMLをW3Cに提案したと発表しており(別記事参照)、インターネット上でのベクターデータをめぐる覇権争いが始まったようだ。

('98/4/14)

[Reported by yuno@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp