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中継サイト研究団体「サイバーメディア・フォーラム」も設立

キヤノンがWebViewを使った街角中継サイト「WebView Tokyo」をオープン

■URL
http://www.x-zone.canon.co.jp/WebViewTokyo/

 キヤノン株式会社は、カメラを首都圏の約50カ所に設置し、街角の様子をインターネットで中継するサイト「WebView Tokyo~街角ライブ」を開設した。

 中継に利用されるのは、同社が開発した映像配信システム「WebView/Livescope」。このシステムは、ユーザーがカメラのアングルやズーム倍率などをパソコン画面上で遠隔操作できる特長があり、現在までに本田技研工業株式会社のショールーム「ウエルカムプラザ青山」や、東京FMのスペイン坂スタジオからの中継で利用されている。「WebView Tokyo~街角ライブ」では、渋谷駅前や銀座8丁目資生堂パーラー前、中華街大通りなど首都圏を中心に約50カ所に設置したカメラによる映像を地図やリストなどから選んで見ることができる。

 また、同サイトの開設と同時に、WebView/Livescopeのバージョンアップと、WebView/Livescopeを中心としたインターネット中継の研究活動等を行なう「サイバーメディア・フォーラム」の設立を発表した。

 WebView/Livescopeは、従来のバージョン1.xでは、WebView独自のプロトコルがファイアウォールを通過できなかったため会社内からアクセスできなかった。新バージョン2.0では、Java版ビューワー使用によりファイアウォールの内側からでも映像を見ることができるようになった。また、Java版ビューワーは、カメラサーバから自動的にダウンロードされるので、事前にインストールしておく必要がない。



 「サイバーメディア・フォーラム」は、WebView/Livescopeを使った中継サイトの運営者間の情報交換などを目的とする団体。代表幹事には、ジャーナリストの木村太郎氏を迎え、'99年3月までの1年間を活動期間として、WebView/Livescopeの普及活動や中継サイトの新たなビジネスモデルの探索などを進める。活動計画としては、懇親会の開催、技術資料の作成/配布、セミナーの開催などを予定している。

 設立発表会で、木村氏は「ユーザーが自らアングルを操作できるのが、インターネット中継の魅力」と語った。RealPlayerやVDOLiveなど他の動画配信ツールに比べると、今ひとつ普及していない感のあるWebView/Livescopeだが、「ユーザーが遠隔操作できること」を特色として、中継ツールとしてこれから普及していくか注目される。

問い合わせ先
キヤノン株式会社
CMプロジェクト
TEL 044-739-6421

('98/4/15)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp