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http://pr.info.ntt.co.jp/news/news98/9804/980416.html
NTTは4月16日、独自の新しい公開鍵暗号方式「EPOC」(Efficient Probabilistic Public-Key Encryption)を開発したと発表した。6月初旬にフィンランドで開かれる欧州暗号会議(Eurocrypt'98)で詳細を発表する。
従来、公開鍵暗号方式としては、RSA方式と楕円暗号方式などがある。これらも実質上安全性は確保されているが、EPOCでは「解読の困難な素因数分解以外の解読法はない」ことを数学的に証明したのが特徴。さらに、同じ平文を暗号化するたびに暗号文が異なる「確率暗号」であるため、より高い安全性を持つという。実用性もRSA方式や楕円暗号方式とほぼ同等とのこと。
EPOCは現在のところ研究段階だが、NTTではインターネットにおける応用へ取り込んでいく予定。具体的な開発計画は未定。
('98/4/16)
[Reported by masaka@impress.co.jp]