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【ソフトウェア】

Netscapeが新型のレイアウトエンジン「Raptor」を公開

■URL
http://www.mozilla.org/raptor/
http://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease601.html (プレスリリース)

 Netscape Communications社は16日、Navigatorに搭載する新型のレイアウトエンジン「Raptor」のプレビュー版をリリースした。Communciator 5.0と同じく、mozilla.orgでソースコードの形で公開されている。今のところWindows版のみとなっている。

 現在公開されているバージョンはまだ不完全なものだが、将来的にはHTML 4.0、CSS 2、DOM(Document Object Model)、RDF(Resource Description Framework)、XMLなどをサポートするものとなる。同社が描いたロードマップによれば、今年9月頃にはNavigatorの中に完全に組み込まれる形となる見込みだ。

 こうした動きは、同社がクライアント市場でのシェアを再拡大しようとする意志の表われと言えるだろう。

 現在の市場を二分するNavigatorとInternet Explorerだが、それぞれHTMLやスタイルシートの表示の仕方が微妙に異なり、その違いがコンテンツ制作者の悩みの種となっている。同社がレイアウトエンジンを公開したことにより、世界中の開発者たちがその溝を埋めてくれるかもしれない。たとえ溝が埋まらなくても、開発者たちがこのレイアウトエンジンを使ってくれれば、Navigatorの表示の仕方が標準として定着するだろう。

 このところMessengerやNetcasterなどの周辺部分にばかり向いていたNetscapeの目が、再びWWWブラウザーの基本部分に向く。これはユーザーにとっては喜ばしいことだ。

 また、これと同時に、先月末に公開されたCommunicator 5.0のソースコードのダウンロード数が20万にのぼったことも明らかにされた。

('98/4/17)

[Reported by yuno@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp