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【サービス】

大容量にも対応、インターネットによるデータの宅配便

■URL
http://www.e-parcel.ne.jp/

 豊田通商は、インターネットによるデータ配送サービス「e-Parcel Digital Delivery Service」を5月18日に開始する。電子メールでは送信できなかった大容量データにも対応し、相手にきちんと届いたかどうかも確認可能。セキュリティ機能も備えており、安全で確実にデータを受け渡しできる「データの宅配便」とも言えるものだ。

 e-Parcel Digital Delivery Serviceは、米e-Parcel社が開発したシステムを採用。専用のクライアントソフトでいったん配送センターと呼ばれるサーバーにデータを送信し、そこから受信者に転送するしくみだ。クライアントソフトは、起動しておくと定期的に配送センターにアクセスし、自分あてのデータがないかどうか確認する。データが届いている場合は、すぐにデータが転送される。大容量のデータでも、送信された分から順に転送されるので時間が節約できる。なお、受信者がクライアントソフトを起動していない場合やインターネットに接続していない場合は、いったんデータが配送センターに蓄積され、ソフトを起動した時点で配送される。

 e-Parcelでは、電子メールでは対応できない数100MBという大容量データも送ることができるほか、1)配送相手がインターネットに接続しているかどうか、データを何%受け取ったかなどを確認するトラッキング機能、2)誰が何のファイルを送ろうとしているのか受信者が確認できるアクセプタンス機能(受信拒否も可能)、3)大容量データを配送する際に途中で接続が切れたりパソコンが停止しても再接続後、残りのデータを確実に配送するロバスト機能、4)データの圧縮・暗号化機能、5)配送したデータの印刷やコピーを制限する機能などを備えている。

 クライアントソフトはホームページで無償ダウンロードでき、ユーザー登録(無料)後、利用できる(現在はWindows 95/NT版のみだが、Macintosh版、UNIX版も配布予定)。データ配送料は1ファイル/配送先1件につき、150KBまでは無料、10MBまでは300円、100MBまでは800円、650MBまでは3,900円、それ以上は1MBにつき20円となっている。なお、料金は送信者側が支払うので、その際は引き落とし口座の登録も必要だ(受信するだけなら口座登録は不要)。

 従来MOやCD-Rなどで行なっていた大容量データの受け渡しはもちろん、通常のテキストファイルでも、安全性や確実性を求める場合には利用する価値があるだろう。

◎問い合わせ先
豊田通商株式会社 情報電子部コンピューターグループ
E-Mail sales@e-parcel.ne.jp

('98/4/23)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / 荒井正巳]


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