【イチオシ】

第81回レポーター:taoga氏

オーケストラ好きの人にオススメ!「シャンゼリゼ・オーケストラ」のページ

■URL
La Chapelle Royale
http://www.lachapelleroyale.com/

 Orchestre des Champs-Elysees「シャンゼリゼ・オーケストラ」という名前は、日本ではまだ なじみが薄いかもしれない。しかしヨーロッパでは、音楽監督兼常任指揮であるPh.ハルヴェッヘ(Philippe Herreweghe)の定評ある解釈と、すばらしいアンサンブルとで、確実にファンを増やしつづけている。

 シャンゼリゼ・オーケストラは、パリに根拠地を置いているが、フランス国内だけでなく、ベルギー、オランダ、ドイツ、スペイン等全ヨーロッパで活動している。

 このオーケストラの特徴は、何といってもオリジナル楽器で演奏することである。また、レパートリーも最近ではオリジナル楽器の音で聞きなれてしまったバロック音楽ではなく、ベートーベンに始まる古典派から、シューベルト、シューマン、ブラームス等のロマン派を代表する巨匠達の音楽を、当時の楽器と演奏スタイルで再現することを目的としている。しかし、オーケストラだけの演奏によるシンフォニーに限らず、合唱を含む宗教曲等の演奏にも力を入れている。時には、ハルヴェッヘ氏が率いる、定評あるシャペル・ロワイヤル(La Chapelle Royale)の素晴らしい合唱団と合同する。

 今回ご紹介するこのホームページでは、シャンゼリゼ・オーケストラのコンサートの日程や、ソリスト、管・弦楽および鍵盤楽器奏者などファンには嬉しい情報がいっぱいだ。シャンゼリゼ・オーケストラを知らない人は、まず「Discographie」のページを見てみよう。数々のCDが紹介されている。また、「Audio」ページでは、RealAudioでいくつかの曲を聞くこともできる。このほかに、掲示板「LE FORUM」も開設されている。まだ新しいので、書き込みは多くはないが、楽器を売りたいとか、先生を探しているとか、遠くオーストラリアの学生からの書き込みなどもある。日本からも音楽関係のアナウンスを試してみてはいかがだろう?

 一度これらのページを「旅行」してパリのシャンゼリゼ劇場で演奏される、古風な「フィデリオ」のオペラを味わう雰囲気を味わうのもいいだろう。

 ちなみに、今年の12月に、初の日本公演も決定されている。公演場所は東京、札幌、京都等5ヶ所。プログラムは、年末には欠かせないベートーベンの「第九」だ。今回はオリジナル楽器で当時の響きに酔いしれてリッチに年を越すのも また 一興かもしれない。

('98/5/1)

[Reported by taoga]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp