【イベントレポート】

スマートカードが体験できる「HP WORLD'98」開催

■URL
http://www.hpworld.gr.jp/global/

 日本ヒューレットパッカード株式会社(HP)とHPのビジネスパートナー企業によるイベント「HP WORLD'98」が東京ビックサイトで開催中だ。今年で10回目を迎える。今回は、「エレクトロニック・ワールド」をテーマに、14日まで開催される。

 今回のイベントの大きな特徴として、「有明スマートカード・プロジェクト」を体験できるようになっている。HP WORLDは入場数を約5万人と見込んでおり、展示会としては最大規模の実験という。
 まず、申込用紙に興味のあるジャンルや名前などを記入すると、オペレーターが登録し、入場者バッチとして「スマートカード」が手渡される。大きさはクレジットカード程度。スマートカードを持って会場を回り、各ブースにあるカードリーダーにカードを差し込むと、バーチャルマネーが溜まるしくみ。

 カードを差し込んでから、カードを読み込み、書き込みを終了するまでの時間は約15秒程度。人気が高いブースではかなりの列ができていた。場所によっては、端末上でアンケートに答えなければならないところもあった。
 もらえるポイントは1ブースにつき10ポイント。カンファレンスなどでは、30ポイントつくこともある。50ポイントで抽選会に1回参加できるほか、120ポイントで場内のカフェテリアで飲み物と交換できる。
 交換時にパスワードは必要ない。体験してみたところでは、仮想の電子商取引というよりは電子版のスタンプラリーをしているような気分だった。


 残念ながら機械の不調で体験できなかったのだが、会場入口には「HP WORLDナビゲーター」が設置されている。スマートカードを端末に差し込むと、受付時に入力した個人データに基づいて会場を手際よく回る案内図をプリントアウトしてくれるという。また、最後には「出力コーナー」でスマートカードに記憶された会場内の行動履歴もプリントアウトできるようになっている。
 簡単な展示会場レポートとして利用でき、報告書などが必要なビジネスマンには役立つかもしれない。

('98/5/12)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp