■URL
http://www.mobilepocke.gr.jp/
日本能率協会のモバイルコンテンツ研究会は12日、モバイル端末向けの情報提供サイト「モバイル・ポッケ」を開設した。鉄道・航空機の経路探索、電話番号からの住所検索など、ビジネスマンが外出先や出張先で役に立つサービスを提供していく。'99年5月までを試験期間とし、無料でサービスを提供する。
モバイル・ポッケで提供されるオリジナルコンテンツは「トラベルナビゲータ」「住所検索」「ビジネス姓名判断」の三つ。「トラベルナビゲータ」では、鉄道・航空機の乗り継ぎ経路が検索可能。最新の時刻表データとリンクしているため、経路だけでなく、実際にどの列車・便に乗ればいいのかも教えてくれる。さらに、地図サイト「MapFan Web」「Mapion」「WildBird」ともリンクしており、出発地、目的地、経由地付近の地図もクリック一つで表示できる。「住所検索」では、「ハローページ」に相当する全国4,000万件のデータを元に電話番号、郵便番号からの住所検索が可能(当面は首都圏が対象)。「ビジネス姓名判断」は、姓名判断によるビジネスコミュニケーション研究家・南山誠林氏のデータベースを駆使したもので、名字と名前を入力すると、その人の性格を解説。「○○さんに気に入られるには?」「○○さんを部下にもったら?」などの項目もあり、取引先や部下とうまくつきあっていくためのアドバイスにもなるとしている。
これらのコンテンツは、モバイル端末での利用を考え、ノートパソコン向け(VGAサイズ)と、PDA向け(1/4VGAサイズ)の2通りの表示が用意されている。表示サイズ以外、機能はどちらも同じ。
また、オリジナルコンテンツのほか、既存のサイトを集めたリンク集も用意されている。ただし、こちらは表示などが最適化されていないため、PDAでは使いづらい。今後、リンクを希望するサイトに対しては、できるだけモバイル対応にカスタマイズしたページも用意してもらえるよう呼びかけていくとしている。
モバイルコンテンツ研究会は、NTT移動通信網、NEC、富士通など19社が参加。今回の試験運用を通じて、モバイル向けコンテンツ事業について検討していく。
インターネットによるモバイル端末向けの情報提供サービスとしては、すでに、ソニー、電通、日本アイ・ビー・エムなどが運営する「MobileLink」がスタートしている。MobileLinkがレジャーやグルメなどのエンターテイメント情報中心であるのに対し、モバイル・ポッケがビジネスユースと、それぞれ性格がはっきりと分かれた。
('98/5/12)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]