Click Here

【新サービス】

ベリサイン社の認証システム「OnSite」を利用しセキュリティも強化

住友銀行が他行宛の振り込みが可能なインターネットバンキングサービス開始

■URL
http://www.sumitomobank.co.jp/eb/index.html (住友銀行)
http://www.verisign.co.jp/pr/pr34.htm (ベリサイン社プレスリリース)

 株式会社住友銀行は、インターネットバンキングの新サービス「Webダイレクト」を6月22日から開始する。同行では'97年1月から一般顧客を対象にインターネットバンキングサービスを開始しており(本誌'97年1月8日号参照)、'98年1月からは24時間サービスを提供している。新サービスでは、サービス内容を拡充したほか電子認証書の利用などセキュリティ機能を強化した。

 Webダイレクトの特長は、他行宛ておよび事前登録をしていない口座への振込、振替が可能になった点。従来のサービスでは、事前に指定した住友銀行の本支店間の利用に限定していた。振込先の銀行がインターネットバンキングに対応している必要はなく、通常の銀行窓口での受付と同様にインターネット上でも依頼を受けるという形だ。料金は年間1,500円で、24時間対応の残高照会サービスや入出金明細照会サービスは、引き続き提供される。なお、専用のソフトは不要で、Netscape Navigator 4.0以上か、Internet Explorer 4.0以上のWWWブラウザーでサービスを利用できる。

 また、Webダイレクトでは、日本ベリサイン株式会社の認証ソリューションサービス「VeriSign OnSite」(本誌'97年12月4日号参照)の採用によりセキュリティ機能も強化された。VeriSign OnSiteは、自前の認証局を設置できるというもので、新サービスでは、認証の作業を住友銀行側で行なうので利用者のアカウント情報が外部に漏れることはないとのこと。また、発行される認証証明書は、128bit暗号化技術に対応した「Verisign Global Server ID」が提供される。これは、米Verisign社が米政府より輸出許可を取得したもので、輸出規制の免除対象となるのは、米国企業・団体でサーバが米国内にある場合と、国際的な金融機関となっている。日本国内での利用は、Webダイレクトが初となる。

 住友銀行では、'97年のインターネットバンキングサービス開始以来、積極的な広報活動を行なっておらず、利用者は現在約5,000人程度。同行によると、セキュリティ面での体制が揃ったことや、利便性の向上をポイントに、今後インターネットバンキングを大々的に広報していくとのこと。

('98/5/12)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp