■URL
http://www.jpn.hp.com/Corp/pressreleases/FY1998/CO02VERSE.html
ヒューレット・パッカード(HP)は12日、同社の最新暗号技術「VerSecure」の対日輸出認可を米国政府から取得したと発表した。同技術の輸出認可国は、イギリス、ドイツ、フランス、デンマーク、オーストラリアに続き、日本で6か国目となる。
VerSecureは、128bitトリプルDESによる暗号技術。暗号アルゴリズムを組み込んだハードウェア「暗号ユニット(CU)」と、それを起動させる「ポリシー活性化トークン(PAT)」からなっており、CUだけでは暗号機能が作動しないシステムになっている。PATには、鍵長や有効期限などが設定されており、各国に設置したSDA(Security Domain Authority)が管理、利用登録者にのみ配布する。輸出対象国以外で、正規の利用者以外に暗号技術が使われるのを防ぐ。
従来、56bit以上の暗号技術は米国の輸出規制の対象となっており、強力な暗号技術の輸出は金融機関などでの利用に限定されていた。今回の認可により「日本の企業がエレクトロニック・コマース向けにVerSecureテクノロジを自社の製品に取り込んでいくことができるようになった。会社や個人が電子取引で強力なセキュリティを確保できる」(寺澤正雄・日本HP代表取締役専務)としている。
('98/5/13)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / tatekawa@planet.club.or.jp]