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【サービス】

ニュースの提供や無料電子メールサービスなど開始

検索サイト「goo」がリニューアル、総合情報提供サイト化を進める

■URL
http://www.goo.ne.jp/
http://pr.info.ntt.co.jp/news/news98/9805/980520a_1.html

 検索サイト「goo」が5月23日よりリニューアルする。リニューアル後は、従来の検索機能を強化するほか、ニュース記事の提供や無料の電子メールサービスなど総合情報提供サイトとしての色合いが強くなる。また、「情報流通実験」と題して、goo上で検索から閲覧、デジタル情報の販売までを行なう実験サービスを開始する。


 まず、検索サービスについては「パワーサーチ」と「バリューサーチ」の2系統の機能に分けて提供される。

 「パワーサーチ」は、従来通りキーワードを入力して検索するスタイルのサービス。リニューアル後は、ページの情報を1,700万件に増量するほか、サーバーマシンを増設し快適にアクセスできるようにするとのこと。

 「バリューサーチ」は、1,700万件の情報から、利用頻度の高いと思われるホームページをあらかじめ300万件ピックアップ、キーワードを入力すると、その300万件の中から検索結果が導き出されるというもの。また、検索結果を、キーワードとの関連性の高い順にカテゴリー別に分類して表示する。これは、NTTヒューマンインターフェース研究所が開発した自動分類技術により実現するもので、カテゴリーはリアルタイムで自動生成されるという。

 また、バリューサーチでは、同時に企業情報や雑誌記事といった専門データベースも対象に検索する。23日の時点でデータベースの提供が決定しているのは、日経BP紀伊国屋書店帝国データバンクアスキーの4社。例えば、企業名を入力すると、関連ホームページのほか、日経BPによる関連雑誌記事、帝国データバンクによる企業情報も同時に検索するといった具合だ。

 なお、専門データベースの中には有料のものもあるが、今回「情報流通実験」という形で、goo上でそのまま購入できる。決済方法は、クレジットカード支払いや銀行口座振替のほか、ダイヤルQ2を利用して電話料金と同時に支払う方法などが予定されている。なお、実験は'99年1月31日まで実施する予定で、現在、情報提供する参加企業を募集している。

 そのほか新たに加えられるサービスは、「ホットチャンネル」と「フリーメール」の2点。

 ホットチャンネルは、ニュースや天気予報、ビジネス、スポーツ情報などを提供するというもの。現在、産経新聞BloombergアスキーHotWired Japan日刊スポーツGolfWeb Japanが、情報提供者として決定している。また、'98年第3四半期以降は、会員登録したユーザーに対し、興味に合わせてカスタマイズしたニュースを提供する「マイページ(仮称)」も開始する予定だ。

 フリーメールは、WWW上で利用できる無料の電子メールサービス。ユーザーは「名前@mail.goo.ne.jp」といったメールアドレスを無料で利用でき、WWWブラウザーがあればメールの送受信ができるというもの。同様のサービスとしては、Yahoo!が提供している「Yahoo!Mail」などがある。なお、フリーメールでもユーザーの興味に合った情報を提供するサービスを開始する予定だ。

 総合情報サイト化する「Yahoo!JAPAN」や「Infoseek Japan」などといった検索サービスサイトに比べ、情報量とスピードのストロングスタイルで勝負してきた感のある「goo」。リニューアル後は、検索力に加え、情報の提供やコンテンツの販売など総合情報提供サイトとして強力なものになりそうだ。

('98/5/20)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]

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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp