W3C(World Wide Web Consortium)は19日、「P3P(Platform for Privacy Preferences) 1.0」のワーキングドラフトを一般に公開した。
P3Pは、WWW上での個人情報のやり取りを行なうための仕様。サーバーが個人情報の開示を求め、ユーザーがどの範囲でそれを認めるかを判断、サーバーに回答を送信する、という一連の手順やその際に交換される文書の構造を規定する。Netscape Communications、Firefly Network、VeriSignの3社によりW3Cに仕様が提出されている同種の仕様「OPS(Open Profiling Standard)」(本誌'97年5月29日号参照)との互換も考慮されている。
予定では、今後6週間以内に次のワーキングドラフトを公開することになっている。同ワーキンググループでは、今夏中に実際にP3Pの機能を実装したソフトウェアが登場すると見込んでおり、最終的には今年10月にW3Cの正式勧告となることを目指している。
('98/5/20)
[Reported by yuno@impress.co.jp / nao-f@st.rim.or.jp]