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【新製品】

米Netscape社の'98年度第2四半期決算も発表

ネットスケープがサーバー製品群「SuiteSpot 3.5日本語版」を発売

■URL
http://home.netscape.com/ja/comprod/server_central/product/suite_spot/index.html
http://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease620.html (決算に関するリリース)

 日本ネットスケープ・コミュニケーションズ株式会社は、サーバー製品パッケージの新製品「Netscape SuiteSpot 3.5日本語版」を6月10日に発売する。SuiteSpotは、ディレクトリーサービスやメッセージングサービスなどを提供する企業向けのサーバー製品群。価格は、15ユーザーライセンス付きキットが198,000円、50ユーザーライセンス付きキットが630,000円。
 英語版の製品内容については、'98年2月に詳細が発表されている(本誌'98年2月12日号参照)。日本語版出荷に際しては、「LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)v3」プロトコルに対応するなどの機能拡張はそのままに、英語版で「Standard Edition」と呼ばれるパッケージの呼称が「Plus」に変更されたほか、サーバーソフトのバージョンアップが図られるなど若干の変更がある。

「Netscape SuiteSpot Plus 3.5日本語版」に含まれるサーバー製品           
Netscape Administration Server 3.5
・・・管理者向け集中管理サーバー
Netscape Directory Server 3.1ja
・・・社内情報管理サーバー
Netscape Enterprise Server 3.5.1ja
・・・WWWサーバー
Netscape Messaging Server 3.5.1ja
・・・メールサーバー
Netscape Collabra Server 3.5.1
・・・ニュースサーバー
Netscape Carendar Server 3.5.1
・・・スケジュール管理サーバー

 (クライアントソフト「Netscape Communicator 4.04ja」、「CS&T Calendar Client 1.0ja」「Netscape Calendar Express 3.5ja」同梱)
 
 日本語版パッケージでは、「Directory Server 3.1」が含まれる(英語版ではバージョン3.0)。3.1では、さらに処理速度が向上し、Novell社のディレクトリーサービス「Novell NDS」のLDAPゲートウェイに対して約230倍の検索性能を持つという。プラットフォームは、当初Windows NT Workstation/Server 3.51以上、UNIXはSolaris2.51以上に対応で、今後HP-UX10.20にも対応していくとのこと。

 また、米Netscape社の'98年度第2四半期(2月~4月)決算も発表された。売上高は1億2,700万ドルで、純収益は0。同社では、'98年1月よりWWWブラウザー「Netscape Navigator」の無償配布を開始しており今回の決算への影響が考えられたが、ソフトウェア、また、WWW上の情報提供サービス「Netcenter」での売り上げが伸びたこともあり赤字決算は免れた。この結果について、Netscape社マーケティング担当のLinda Lawrence氏は「エンタープライズ市場における戦略とインターネットへの『入り口(portal)』サイトへの投資というNetscape社の戦略が受け入れられた結果」として評価している。

('98/5/27)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]

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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp